表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/276

第45話「夏へのカウントダウン」

放課後のカフェ。カウンターでラテを作りながら、ノアはスマホを開いた。関西行きの航空券を検索する画面が、夏が近づいていることを静かに告げていた。



仲間への報告


 「夏、日本に行くチケット取るつもりなんだ。」

 その一言で、ジェイデンが目を輝かせた。

 「Bro!! JAPAN!? Anime! Tempura! Sushi! Ninja!!」

 店内の他の客が振り向くほどの大声に、ノアは苦笑した。


 「ちょっと落ち着けって。」

 「No way, man. This is destiny!」


 サラは呆れたようにため息をつきながらも、微笑んだ。

 「あなた、まず日本語を少しは覚えなさいよ。現地で“テンプーラー!”って叫んでどうするの。」


 カイはカウンターの端で静かに笑いながら、スマホを取り出した。

 「親父に連絡した。夏なら便が取りやすいってさ。俺も行くつもりだ。」



準備が始まる


 翌日から、仲間たちの“JAPAN準備ブーム”が始まった。

 - ジェイデンは通販で「サムライ」プリントのTシャツとお箸セットを購入。

•サラは「Japanese phrases for travelers」という本を買い込み、真剣にフレーズを練習。

•カイは父親から古いガイドブックを借りて、移動ルートをノアと一緒に確認。


 「ここが関空か……で、ここが播磨だな。」

 地図を見つめながら、ノアは胸の奥が熱くなる。

 ――またあの町に帰れる。今度は仲間と一緒に。



港町へのメッセージ


 その夜、ノアはスマホを手にメッセージを送った。

 > 「夏に行きます。友達も一緒です。」


 しばらくして、ユウタから返信が届いた。

 > 「OK! Everyone welcome!」

 > 「夏祭り、一緒に行こう!」


 画面を見つめながら、ノアは笑顔を隠せなかった。



ノートのページ


 机の上でノートを開き、ペンを走らせる。

•Step Forty-One: Friends join the plan. Summer in Harima.


 ページの隅には、小さな文字で添えた。


「今度は“ひとり”じゃない」



夜空に誓う


 窓の外には星が瞬いていた。

 「待っててくれ、播磨のみんな。次は仲間と一緒に帰るから。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ