第45話「夏へのカウントダウン」
放課後のカフェ。カウンターでラテを作りながら、ノアはスマホを開いた。関西行きの航空券を検索する画面が、夏が近づいていることを静かに告げていた。
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仲間への報告
「夏、日本に行くチケット取るつもりなんだ。」
その一言で、ジェイデンが目を輝かせた。
「Bro!! JAPAN!? Anime! Tempura! Sushi! Ninja!!」
店内の他の客が振り向くほどの大声に、ノアは苦笑した。
「ちょっと落ち着けって。」
「No way, man. This is destiny!」
サラは呆れたようにため息をつきながらも、微笑んだ。
「あなた、まず日本語を少しは覚えなさいよ。現地で“テンプーラー!”って叫んでどうするの。」
カイはカウンターの端で静かに笑いながら、スマホを取り出した。
「親父に連絡した。夏なら便が取りやすいってさ。俺も行くつもりだ。」
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準備が始まる
翌日から、仲間たちの“JAPAN準備ブーム”が始まった。
- ジェイデンは通販で「サムライ」プリントのTシャツとお箸セットを購入。
•サラは「Japanese phrases for travelers」という本を買い込み、真剣にフレーズを練習。
•カイは父親から古いガイドブックを借りて、移動ルートをノアと一緒に確認。
「ここが関空か……で、ここが播磨だな。」
地図を見つめながら、ノアは胸の奥が熱くなる。
――またあの町に帰れる。今度は仲間と一緒に。
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港町へのメッセージ
その夜、ノアはスマホを手にメッセージを送った。
> 「夏に行きます。友達も一緒です。」
しばらくして、ユウタから返信が届いた。
> 「OK! Everyone welcome!」
> 「夏祭り、一緒に行こう!」
画面を見つめながら、ノアは笑顔を隠せなかった。
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ノートのページ
机の上でノートを開き、ペンを走らせる。
•Step Forty-One: Friends join the plan. Summer in Harima.
ページの隅には、小さな文字で添えた。
「今度は“ひとり”じゃない」
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夜空に誓う
窓の外には星が瞬いていた。
「待っててくれ、播磨のみんな。次は仲間と一緒に帰るから。」




