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風の家紋(かぜのかもん)—僕が日本へ向かうまで—  作者: 和泉發仙


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第42話「次の旅へ」

冬の気配が濃くなったシアトルの空の下、ノアはゆっくりと歩いていた。手には、放課後に立ち寄ったカフェのバイト募集チラシ。――次の旅のために、動き出す時が来たのだ。



小さな一歩


 カフェの面接は緊張の連続だった。

 「週末はフルタイムでも大丈夫?」

 「Yes, I can work weekends.」

 慣れない受け答えに汗をかきながらも、なんとか合格をもらえた。


 家に帰ると母が笑顔で言った。

 「やっと決心したのね」

 父は黙って新聞を読みながら、「働いた分は全部貯めろ」とだけ言った。その声は不思議と誇らしげだった。



初めての給料


 初めての給料日。封筒の中に入っている紙を見た瞬間、胸が熱くなった。

 ――この一歩が、播磨への切符に変わる。

 ノアは口座に預けながら、ノートのページを更新した。



仲間たちの支え


 放課後、カフェで仲間たちと話した。

 「次は夏に行くんだな!」とジェイデンが笑う。

 サラは真剣な顔で、「お金の管理はちゃんとするのよ」とアドバイスをくれる。

 カイは、父親から預かった古いガイドブックを手渡した。

 「これ、うちにあったやつ。役に立つかもしれない。」



ユウタからの連絡


 その夜、スマホに届いたメッセージ。

 > 「ノア、夏祭りの時期に来られたら、みんなで歓迎するよ。」


 翻訳アプリを使わなくても、その意味が自然に分かる自分に気づき、ノアはそっと笑った。



ノートのページ


 夜、机の上でノートを開き、新しいページに書き込む。

•Step Thirty-Eight: Save for next trip. Summer in Harima.


 そしてページの隅に、小さく添えた。


「もう夢じゃない。次は、約束の旅だ」



夜空への誓い


 窓の外には冷たい冬の星空が広がっていた。

 「待っててくれ。次は、もっと強い自分で行く。」


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