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ダイエット徒然日誌  作者: 黒坂 志貴


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3.ジム・デビュー

『全部乗せより取捨選択』

月会費でコミコミならば、全部やっとかないと損。

時間内フリーならば、使わなければ損。

とまぁ、食べ放題で元を取るぞと意気込むように、たくさんやれた方がお得と考えがちですが。

学校を卒業して働くのと違って、今ある生活にプラスしたということを念頭に置きたい。

何かの代わりに始めたのではなく、自分の意思でやることを増やしただけ。

となれば、優先順位をつけて時間とお金を捻出する必要があるのだ。


日曜の午前中、予約をしていたので、息子と一緒にジムへ行く。

初心者用に、器具の使い方を説明してもらうのだ。

一つのフロアに、筋トレ用と有酸素運動用のマシンが計9種類。

端から一つずつ、使い方の説明を受けて、実際に体験していく。

効果のある場所とやり方は覚えても、器具の名前は覚えられない。

よく見るランニングマシーンとエアロバイクくらいしか分からなかったが、私は特に困らないので最初からインプットを拒んでいたくらいスルーしている。

それぞれ主に足、腕、腹など、器具によって負荷のかかる場所が違うそうだ。

私は腱鞘炎持ちなので、強く握る系のものはパス。

すると使える器具は減るが、同じ動きでも負荷を調整すると別物みたいで面白い。

慣れるまでは無理せずに最小負荷で、筋トレは腹筋と脇腹メインにしようと思った。


ランニングマシンは、ジムと言えば最初に思いつくくらいメジャーなもの。

スピードと傾斜が設定出来て、見た目より難しい。

エアロバイクはいわゆる自転車こぎで、一年くらい前に、子供たちが電気店の展示コーナーで気に入っていたヤツ。

座れるし、なかなか良い。

他に荷物棚やウォーターサーバーの使い方を教えてもらって、小一時間で説明終了。

先日の受付と違うお兄さんだったが、こちらも丁寧に説明してくれるし、よく褒めてくれる優しい方だった。

客商売だから、今どきは特に気を遣うんだろうな、と思ってしまうくらいに。


持参したボトルに水を貰って飲むと、身体に沁みるようで美味しかった。

お試ししかしていないのに、すでに運動の後気分。

昼まで少し時間があったので、ランニングマシンで二十分歩いてみた。

お試しと違って長かったせいか、降りるとふらついてしまう。

周囲のベテラン勢と思しき方々は、思ったより年配な方が多かったけど、走ったり手を振って歩いたりと動きがはつらつとしている。

ほほう、と感心して軽く添えていた手すりから手を放してみたけど、ふらつきそうで怖かったので、すぐに握りなおしてしまった。

たかだか歩くだけ、と思ったのにこの始末。

自覚以上に、動かせなくなっていると実感した。

運動キライ、面倒くさい。出来なくても生活に支障ない。

ずっとそう思ってきたけど、年を取るとそうも言っていられないのだな。

歩いて転倒、何もないところで躓く、階段を踏み外す。

そんな状態が他人事ではないのだと、現実を突きつけられる。

本当に動けなくなってからでは遅い、何もしないのは停滞ではなく後退なのだ。


それでも、若いころのように欲張ってはいけない。

カネを払ったからと闇雲に運動しても、どこか壊して終わっては本末転倒。

生活に追われる中、工夫して作った自由時間を、本来好きではない運動に費やす。

貧乏根性であれこれ欲張りたい気持ちを押さえて、生活しながら続けられる量をこなす。

とりあえず半年、だらけたい自分と戦いながら、欲張らず挑戦する。

読んでくださって、ありがとうございます。

応援イイネなどいただけると、とても励みになります。

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