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彼女を奪われても何も言わなかった俺、イケメンがクラスで自慢した結果なぜか1軍女子に距離を置かれて孤立した  作者: 白金豪


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第33話 現状と思い込みとのズレ

(前川 都子視点)


自分『大江君と今よりも関係性を深めたい! 』


 大江君の家にご飯を作りに行くまでの学校から家に帰って来てからの待機時間。

 

 私はスマートフォンのアプリのメインを使って、クラスメイトで友達の七海に願望のメッセージを送る。


 スマートフォンの電源をスリープにして、自分の部屋のベッドでうつ伏せになりながら、七海からの返信を待つ。


後藤 七海『気持ちがダダ漏れじゃん笑笑』


 七海の返信のメッセージが私のスマートフォンに届く。

 スリープにしていたスマートフォンの画面が明るくなり、ロック画面に七海のメッセージの通知が表示される。


自分『だって、大江君と今すぐにでも彼女になりたいんだもん! 』


 私はロック画面の通知からメインのアプリにアクセスし、七海にしか教えられない素直な気持ちを打ち明ける。

 すぐに私の送った返信に既読がつく。


後藤 七海『いいね~。じゃあ、都子と大江君の関係性って現状どのレベルなの? 』


 七海からの返信も1分も待たずに届く。


(関係性がどのレベル? )


 私は疑問に思って首を傾げる。

 私と大江君の関係性か~。


 クラスメイト、うん。これは完全に超えてる。友達、うん。これも超えてると思う。友達で毎日ご飯を作りに行く人なんていないから。彼女、うん。頑張ろう。あと少しだから。


 七海の疑問に考えさせられる私。

 

 その間にスマートフォンの画面は暗くなり、やがて自動的にスリープになった。


自分『友達以上彼女未満かな』


 私は再びロック画面からメインのアプリにアクセスし、自分で出した結論を七海に文章にして送る。


 また、瞬時に既読がつく。


後藤 七海『そうなんだ。都子は大江君の趣味や好きなことを既に把握してるんだね』


自分『大江君の趣味や好きなこと? それはまだ知らないけど』


 私は反射的にメッセージを返す。


後藤 七海『それじゃあ、友達以上じゃなくない? 友達なのに趣味や好きなことを知らないなんてある? 』


「…確かに」


 私は七海のメッセージに納得してしまう。


 ただのクラスメイトであれば、趣味や好きなことを知らないことは変ではない。ただ友達以上彼女未満なら趣味や好きなことは知ってる関係性な気がする。


 今思えば、私は大江君のことをほとんど知らないのかもしれない。七海の言うような趣味だったり好きなことだったり。好きな異性のタイプだったり。


自分『七海、ありがとう! 関係性を深めるための方法が分かったかも』


 私は七海に感謝のメッセージを送信すると、スマートフォンを意図的にスリープ状態にする。


 スマートフォンをベッドに置いたまま、ベッドから起き上がり、床に足を付いて、自分の部屋の勉強机に移動する。

 

 ルーズリーフを1枚用意して、今日の夜に大江君が夕食を完食した後に聞きたいことや、今後の計画を紙にまとめ始めた。

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