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シュクルの舞台は盛り上がった

「ワインヨ~」「グッズ販売してまーす!」「理事長ノ、ぬいあるネ~」 「応援グッズヨ!」


 文化祭最後の大トリは理事長とシュクルのステージである。ほぼ大体の展示が終わり、お店が閉店準備に追われる中、この騎士科の鍛錬場には沢山の人が集まり出していた。


「きゃあ!! 理事長のぬい下さい!!」「服が違うのもあるわよ?!」 「愛でる用と触る用と保管用と添い寝用と脱がせる用と⋯⋯」


「理事長を応援する薄紫グッズもありますよ~」


「三個ずつ下さい!!」 「すべて!」「この理事長Tシャツをすぐに着なくては!」「そうね!!」


理事長はマジで金になる。ありがたや~幸運のエルフ~


「黒の神!」「パンイチ帝王!」「黒の淫魔!」「フン!」「黒の淫魔!!」「パンイチ最高!」


「⋯⋯」


は? 観客席にパンイチ集団がいるのだが、彼らはどうやって貴族院に侵入したんだよ? まさか奴らは貴族だったのか⋯⋯?


「彼らは抑圧された貴族生活の中で、ただならぬ解放感を経験してしまいハマってしまったのでしょう」


「いや、公衆の面前で服脱ぎたいだけじゃん」


露出趣味のある貴族が、シュクル帝国のエントランスにある高級ショッピング街に買い物に来たついでにパンイチに出会ってハマっただけじゃん。 露出好き仲間と一緒に脱いで騒ぎたいだけじゃん。


私を露出狂の神扱いするんじゃねーよ。私にはそんな趣味などない。


そう語るシュクルは貴族女性らしからぬピチピチの半裸で、パンイチ帝王で、淫魔らしい風格があった。


「ところでレイス神官の方は儲かったか?」


「それなりに。ですがヘッポコ・サバン氏が朝から今まで居座りました」


「はあ?」


マジかよ。弟の魔術発表を見に来たはずでは? フレデリックは魔道列車の研究発表を講堂でするって張り切っていたのに。


「ヘッポコだな」


「そうですね」




「みんナァ~始まるヨ~!!」「海賊ノ、冒険ダ~!」「カカカ!」 「海の漢ヨオ!」「フン!」


 その昔、海を統一した者がすべてを制すると言われていた時代があった。そしてその統一を目指す海賊団がここにいる。その名は⋯⋯


「モル海賊団!! カカッカカ!!」


海賊のマークと言えばドクロマークであるが、モル海賊団は船長がドクロであった。

そしてもちろん、海賊のペットといえばオウム。この船にはツン鳥が乗っていた。


モル海賊団は海を統一する為に、ある時はドス黒いゴーレムと戦い(派手なアクション演出)


「ア゛アアアア!!(芋芋芋芋!!)」


「おりや!! ちょ、理事長、右のブツがはみ出してますよ?!」「出てないよ! 多分!」「カカカ!」「イヒヒ~不細工ネ!」 「フン! 醜いな!」


ある場所では謎の生き物と戦い、仲間が負傷し(シリアス風演出)


「ショコ・ボン!(不細工!)」


「あああ~やられたぁ!」「何て事だぁ~! 大丈夫かぁ?!」「カカカ!」「ムシシ~」 「大根役者ネ」


ある(ドラゴン)は我々の仲間になった(夕日をバックにする青春風感動演出)


「ウーウウ(お腹減った)」


「魔瓜をお食べよ。これでお前も我々の仲間だ⋯⋯!」 「マジ食いヨ」「フン!」

「会場の女子モ、パンツ、くれタラ、仲間ネ」「僕たちは仲間だ!! あ⋯⋯はみ出てたかも」



そんなワクワクあり、ハラハラあり涙ありな感じで物語はどんどんと進んていった。

そしてクライマックスに⋯⋯


「ん? 不穏な風を感じる! 会場から怪しい気配がする。こいつはラスボスに違いない!」


「そうだね! この者を倒せば僕たちモル海賊団の統一は果たされるだろう!」


この舞台は初挑戦のお客様参加型の舞台である。


「ラスボスはあそこの裸の集団か?」


「パンイチ! ヒャッハ!」 「パ・ン・イ・チ!」


「違うな。じゃあ、あそこの薄紫女子集団か?」


「きゃあ! 私たちの事?!」「オーギュ様ぁ!!」


「違うな⋯⋯あ! 見つけたぞ! あの男だ!!」


「へ?」


丁度そばにラスボス海賊に相応しい男がいた。


「そこのお前だな!」


「ウヒャ!」


シュクルの拘束魔法できっちりと口まで縛り上げて疑わしい海賊を舞台に引っ張り出した。


「うむ。この海賊は実に怪しい。きっと頑張って準備した弟の魔術研究発表も見ずに、真面目な神官の営業妨害をしていた悪人に違いない!!」


「キモイのヨ!!」「ヘナチョコ、ラスボスネ!!」「カカカ!!」「悪い海賊に違いないよ!」

「美しくない! フン!」


「んー!? んー! んー?(何が!? 違う! へ?)」


もっさりと他のテントで買ったお菓子を食べつつ舞台を見ているから天罰が下るのだ。 飲食物はシュクルのテントで買え!


「杖を購入してくれた皆様! 空に掲げて一緒にラスボスを攻撃して下さいね! 三、二、一、今です!!」


――ドゴン!!――


事前に海賊団応援グッズを販売していたのだ。ショコボンが削ったバトンにシュクルの血魔法で作った小さい赤い球を先端に仕込んだ物を。血魔法は結構面白くて、私の血なら好きに動かす事が出来る様になったのだ。


会場内に掲げられたバトンから一斉に赤い球が飛び出し、悪いラスボス海賊は撃破された!


「やったぁ! 悪い海賊は滅せられた!」「僕たちが海の支配者だ! 世界の統一者だ!」

「やったのヨ!!」「海賊王ネ!」 「みんな、アリガとネ~! ムシシ」「フン!」


後は楽しい音楽にダンス、派手な光魔法による花火を打ち出す。

舞台は大盛況の内に幕を閉じ、文化祭も無事終了した。

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