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シュクルの攻撃魔法講座発表会

さてシュクルも一仕事するぞ~!


 シュクルは時間になったので魔術訓練棟にやってきた。ここでこれから攻撃魔法講座の魔法攻撃パフォーマンスを行うのである。


会場に入るとすでにヴィクトワール国内に生息する脳筋種共と魔術科に入学希望の子達が家族と見学に集まっていた。 まだ開始には20分ほど時間があるのでよい頃合いだ。シュクルは訓練棟の真ん中に立つ。


「皆さんこんにちは! 攻撃魔法講座の発表が始まるまで、こちらをご覧ください!」


すかさずスリーズとチェリーが大きなパエリア用の鍋を持ってきて、それをコンクリートブロックで作った簡易かまどの上に置いた。


「ここにバターと塩、乾燥したトウモロコシを入れます」


シュクルの邸宅で無残にも食べられずに乾燥してしまったトウモロコシ。それを今日はすべて使うのだ。


「鍋に蓋をして、『ファイアーボール』」


シュクルは小さなファイアーボールを簡易かまどに入れた。シュクルのファイアーボールは物を溶かす習性があるが、それは溶岩に似ており非常に温度が高いからなのだ。この会場はすべての魔法を通さないので床に穴が開く心配は無いし、簡易かまどは背が高く作られているので丁度良い火加減である。


すると⋯⋯


――ポコン、ポン、ポコン、ポンポン、ポコン、ポコン、ポン――


「何?」「爆発してる?」「何が起きてるの?」「えぇ~?」「魔法?」


このヴィクトワールの王都でも最近トウモロコシが出回る様になってきたが、ポップコーンは知らない人が多い。


そして音が鳴らなくなったら完成だ。辺りにバターの香りが立ち込める。


「はいできました! おいしいですよ! 今から販売しますね。是非ご賞味下さいませ!」


「気になりますわ」「買ってもいい?」「美味しいのかしら?」「下さい!」 「一つ!」


実演販売。それは美味しい香りが目の前から襲い、家で自分が作るよりも美味しそうに見えてしまう不思議な魔法。そんな錯覚をシュクルは利用します。


「ひとつネ、小銅貨五枚ネ」「二つハ、銅貨一枚ヨ」


初めて見る精霊に興奮状態の観客達。だがそこは攻撃魔法を見に来た客だ。脳筋共は精霊の体や筋肉しか見ていなかった。


最終的にかなりの数を売り捌けた。ククク⋯⋯


 前座を終え、攻撃魔法の発表が始まった。今回も通常通りシュクルVS他の生徒である。

正直言って発表というより通常授業を行っている感じである。 授業参観っぽい。


「オラオラ~! 来いや~こんなもんかよ? ショボいなぁ~カカカ!!」


今日のシュクルは悪役感を出していきたい。


「うぇぇ⋯⋯」「やっべー!」「マジキツイっす!」「うおりゃぁあ!」 「勝てねぇから!」


エンターテイナーなシュクルはいつもより派手で目立つ攻撃を繰り出して観客を楽しませる。

そして発表が終わったので、また仕事開始である。


「よし! 今から悪人な私に攻撃したい者は受けて立つ! カカカカ!」


「対戦チケットヨ~」「買っタラ、攻撃できるネ」


悪役シュクルを攻撃してみたい脳筋な男共がチケットを買いだした。まだ入学前の男子も購入している。すると⋯⋯


「お金払うんですか? え~」


と予想通りの事を言い出す人間が出たので、


「すみません、私も高い回復薬を沢山飲まなくてはならないので、お金が掛かるのです」


少し大きい声でお金を払わせる理由を言い、人々を納得させる。回復薬は高いのだ。

勿論シュクルは魔力豊富なので回復薬など必要ないので噓八百であった。 すべてシュクルの懐に入るのだ。


「行きます! ウォーター・ランス! おりやぁああ!!」


「盾」


どこかの脳筋魔術師の攻撃はシュクルの盾で弾いてすべてシュクルが吸い込んでみた。 しかし⋯⋯


「うっ⋯⋯この魔力から安酒の臭いがする⋯⋯オェェェ」


シュクルはお金を稼ぐ事の厳しさを学んだ。


「先輩よろしくお願いいたします! ストーン・バレット!」


「うむ。盾」


多分来年入学予定の高位貴族の子だろう。何とも礼儀正しくて可愛いではないか。

シュクルは盾ですべて弾いた。


「素晴らしい。来年待っているぞ! 次!」


「神官である私が淫魔であるお前を更生させてやる!! まずは私に攻撃してみろ!」


何やら場違いな輩の声が辺りに響き渡った。どうやら悪人なシュクルに攻撃したいのではなく、されたい人がいるようだ。観客席から叫び声をあげたそいつはどこのどいつだろうか⋯⋯?


「あ⋯⋯久しぶりじゃないか⋯⋯変態神官⋯⋯まぁアホな声で気づいてはいたが」


「ああ淫魔め! 今日こそは更生させて真っ当なお店を紹介してやる! ちなみに今夜のステージってどんな衣装?」


「先ずハ、対戦のお金ヲ、払いナネ」 「早ク、払えヨ」


「ああ。ん⋯⋯あれ? 財布が無い? え? また落とした⋯⋯?」


「⋯⋯」


多分キンカンにスられたのだ。流石キンカン。変態の財布は見逃さない。


「え? どうしょう? あの中に名刺とか色々入っているのに⋯⋯」


何ビジネスマンみたいな発言をしているのだよ。お前の言う名刺とは風俗嬢の名刺と割引券の事だろう。


「じゃあな、エロ神官」


「ギャブ」


シュクルは常に腰に挿してある光の女神像をエロ神官に投げ付けてやった。それはいつも通り股間に当たり、エロ神官には女神の天罰が下ったのだった。


⋯⋯エロ神官のせいで客がいなくなったので次に向かうか。

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