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アメリとリゼ 5


「ラミアンさん! 居ますか?」


そう言いながらエミルは食堂の扉を開けた。




「エミルかい?」


その言葉に厨房に居たラミアンが振り返り、駆け寄ってきた。




「エミル! 大丈夫だったかい? 心配したんだよ」


「んっ…。 ごめんなさい、ラミアンさん心配かけてしまって…。 この通りなんともないです!」


抱きしめられたエミルは顔を出しながら言った。




「こちらこそすまないね…。 すぐにでも無事か見に行きたかったんだけど、ここから出ないように指示されていてねぇ」


「ううん、ラミアンさんの安全が最優先よ! 私は大丈夫だったし、気にしないで」


「そうかい。 お互い無事で良かった」


気に病むラミアンに優しくエミルは言った。




「ユール! ジグ! あんた達も無事だったかい? 怪我はないかい?」


そう言って後ろにいるユールとジグにも目を向ける。




「大丈夫です! ラミアンさん」


「なんともありませんよ」


「そうかい、本当に良かった。 …うん?」


二人の返事に安堵し、遅れて入ってきたリゼに目を向けた。




「お久しぶりです。 ラミアンさん」


「リゼちゃん! 久しぶりだねぇ。 あんた達が助けに来てくれたのかい? ありがとうね」


「いえ、遅れてしまって申し訳ないです」


感謝するラミアンにリゼは謝った。




「そんなことはない! 十分早かったさ。 お陰様で皆無事なんだから」


「そう言って貰えるとありがたいです」


二人は笑顔で言い合った。




「それで何か用があったんだろう? 食事なら、今すぐに作るからちょっと待っていてくれるかい?」


「ラミアンさんは言われた作業があるんでしょう? 私が作るから大丈夫!」


「そうかい? なら言葉に甘えて任せちゃおうかねぇ」


「任せて!」


エミルは意気揚々と言った。




「それじゃあ、皆は座って待ってて! ぱぱっと作っちゃうから」


テーブルを指差してエミルは厨房にかけていった。




「何を作ろうとしているんだ?」


「それは…あー…出来るまでの楽しみにしましょう! 美味しいのは間違いないです!」


「確かにあれは美味しいですよ」


「ふふ、そうか。 二人が言うなら期待して待っていよう」


若干興奮して言う二人をリゼは微笑ましく見ていた。




「それで、リゼさん。 さっきの話なんですけど」


「うん? グラントのコアの話だったか」


「はい」


席に座りながらユールは問いかけた。




「グラントはコアで動いてるって言ってましたよね? じゃあ、コアからエネルギーがなくなったら崩壊するんですか?」


「そうだな、理論的にはそうなる。 だが、グラントのコアのエネルギーは膨大だ。 外的要因でもなければ心配はない」


「で、ですよね! …よかったぁ」


不安な顔をして聞いたユールはリゼの返事に、ほっと息を吐いた。




「将来的になくなる可能性はあるんですか?」


「今のペースでコアを集められていれば大丈夫だろう。 それに今はコアに頼らないで島を浮かせる技術に取り組んでいると聞いた」


「なるほど」


リゼの言葉にジグは納得した。




「ん…? それが完成すればネルレイズを狩らなくても大丈夫って事じゃ!」


「ふふ、島を浮かすのは問題なくなるが生活にコアが必要だろう」


「あぁ…。 そうだった…」


指摘され、ユールは落胆した。




「それに今の技術では精々数日崩壊を止めるのが関の山だろう。 実用にはまだまだかかる」


「うーん…」


「そんなに悩まなくても大丈夫だ。 今は自分の事を考えていれば良い。 専門家に任せておけ」


「…そうですね。 まずは、強くなれるよう頑張ります!」


「その調子だ」


ユールはそう意気込んだ。






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