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増援


「大騒ぎですね…」


そうユールは船内を見て言った。




「ああ、今までネルレイズがマキナを飛ばしてくるなんて事はなかったからな。 船内にマキナが侵入して対処に手こずった」


「…食堂の皆は無事かしら」


ハイドの言葉にエミルは不安な顔をして言う。




「心配するな、食堂なら食事中だった戦闘員が居あわせて無事だ」


「良かった…」


エミルは安堵して言った。




「被害は大きいんですか?」


「そうだな、何しろ突然のことだ。 だが怪我人も軽症で済んでいるのが幸いだ。 船も対して損傷を受けなかったしな」


ジグの問いにハイドは答えた。




そうしている内に、四人は船長室までたどり着いた。


ハイドは扉を開け中に入り、ユール達もそれに続く。




「つれてきたぞ!」


ハイドの言葉に椅子に座って居たダグラが振り向く。




「おお、来たか」


「すまん、ダグラ。 砲台にいる時に三人はマキナに襲われたんだ。 俺がついていながら申し訳がたたない」


「マキナが?」


すぐにダグラにハイドは謝った。




「いえ、あの状況で砲撃を止めるわけにはいきません。 それにマキナは俺達だけで対処出来ました。 ハイドさんは何も悪くはないはずです」


「そうです、大丈夫でした!」


謝るハイドに続けてジグとユールは言った。




「いや、ハイドに砲台に着くように言ったのは俺だ。 それに戦闘員をすぐに回せなかった。 責任なら俺にある、危険な目に遭わせてすまなかった」


そう言ってダグラは三人に頭を下げた。




「だ、大丈夫です! なんともありませんから!」


「そうです、大丈夫でした!」


「親父は心配しすぎなんだ」


謝られた三人はそれぞれそう返した。




「しかし、マキナを倒したのか。 良くやったもんだ」


「余裕でしたよ!」


「嘘をつくんじゃない」


「そうよ。何いってるの」


ハイドは三人を誉めた。


だがユールの調子づいた返事にジグとエミルが眉を細めた。




「はっはっは。 次の流れ岩にはユールに先陣を頼むか」


「えっ。 それは…っ」


ダグラの提案にユールは狼狽える。




「冗談だ。 …よし、お前ら! あれを見てみろ」


笑いながらダグラは外を指差した。




そこには増援に来た船がネルレイズを引き連れながら航行していた。




「あれは…?」


エミルはネルレイズが一心不乱に船を追いかける様子に困惑した。




「あれは誘因用のコアを起動しているんだ。 ネルレイズのコアに引き寄せられる性質を利用して誘きだしている」


「そんなことが出来るんですね…」


ダグラの説明にエミルは唖然とした。




「だけど、気を付けないとまた巣を飛ばしてくるんじゃ…」


「ああ、それなら既に伝えてある。 大丈夫だろう」


ユールの懸念にダグラは確信を持って答えた。






-ガガガッ! ズズン!-






激しい砲撃音が鳴り響いた。




「始まったか」


その言葉に三人は外の船を見た。





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