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準備


「すげぇな、ハイドさん」


「ああ、相変わらず良い腕だな」


目を輝かせながら言うユールに笑いながらジグは返事をした。




「ジグ、ユール! あれは、流れ岩でほぼ確定だろう。調査と採集を任せられるか?」


「はい!分かりました!」


「分かった、船長」


「よし、ただマキナがいる可能性もある。ハイドと合流していけ」


「了解です!」


「了解」


ダグラに二人に任務を与えた。




「ハイド、今からジグとユールが向かう。 装備を整えて、流れ岩の回収に同行してくれ」


「了解、待ってるぜ」


ダグラは通信機でハイドに連絡した。




「まだ着くまでに時間がある、しっかり準備するんだぞ」


「ああ、分かったよ」


「行ってきます!」


振り返って注意するダグラに二人は返事をして部屋から出ていった。


二人はハイドの所に向かって歩き始める。




「ほらな、言った通りだろう?」


「確かに」


予想通りだろう?と言うジグにユールは返した。




「昔から心配しすぎなんだ、親父は」


「はは、良いことじゃないか」


「まぁな…」


「不満なのか?」


「もうそろそろ一人前だ、いつまでも過保護だと白い目で見られる」


「つまり、恥ずかしいわけだ」


「違う」


「照れるなって、皆心配してくれてるんだ。 いい人達じゃないか」


渋い顔のジグにユールは笑いながら言った。




「それは…その通りだな…、この船の人達には感謝してもしきれない」


「そうだなぁ、なんかできないかな?」


「そうだな…」


二人は歩きながら考え込んだ。




「ユール!ジグ!」


少し離れた所から呼ばれ、そちらを振り返った。




「エミルか?」


「食堂の皆は大丈夫だったか」


エミルが走って近づいて来る。




「…えぇ、大丈夫。落ち着いたみたいだから二人の様子を見に来たのよ。 どこに行くの?」


「ああ、船長に流れ岩の回収を頼まれたんだ!」


「それで、これから準備をしに行くところだな」


エミルに聞かれた二人は、そう答えた。




「…大丈夫なの?」


「大丈夫だよ、ハイドさんも一緒に行くし」


「危なそうだったら、離れて見てるから心配するな」


「…そう」


不安げな表情で言うエミルに二人は大丈夫だと返した。




「…平気だって、無理はしない、危なくなったらすぐ帰る。なんなら、ハイドさんの後ろに隠れれば全部片付きそうだ」


「…ふふっ。そうね…。ハイドさん一人でも十分なんじゃない?」


「おまっ、それを言うなよ!」


ユールの言葉にエミルは笑いながら答えた。




「じゃあ、私は船長の所に行くわ。…気を付けなさいよ!」


そう行ってエミルは走っていった。




「あいつも心配性だなぁ」


「親父にきいたが、あいつの両親は元実行隊で、島の探索時に大ケガして帰ってきたことがあったらしい」


「なるほどなぁ、だからあんなに心配性なのか…」


ジグの言葉にユールは納得した。




「まぁ、それもあるが…」


そう言ってジグはユールを見る。




「なんだ?」


「…いや、何でもない」


呆けた顔のユールにジグは笑いながら言った。




「なんだよ、気になるだろ」


「何でもない。ほら早く行かないとハイドさんにどやされるぞ」


「やべっ」


二人は走っていった。











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