戦闘態勢
「なんだ!?」
「警報だな、あれはただの岩じゃなかったか…?」
「ねぇ、どうするの!?」
3人は警報に焦りながら言った。
すると通信機からダグラの声が聞こえてくる。
「ユール!いるか?」
「はい、何かあったんですか!?」
「大丈夫だ、落ち着け。 恐らく流れ岩だが、一応警戒して戦闘態勢をとる。お前は船長室まで戻ってこい」
大声になるユールを宥めながらダグラは言った。
「わかりました!エミルとジグはどうしたら良いですか?」
「ん?二人も居るのか。そうだな、二人も…」
「ダグラ船長! 私、食堂の皆が心配なので向かっても良いですか?」
二人の会話に割り込み、エミルは言った。
「ん…エミルか。そうだな、食堂に行って安心させてやってくれ。 何があるかわからんから、安全を確保ながらな」
「はい、行ってきます!」
エミルの提案をダグラは許可した。
「よし、ジグはユールと一緒に船長室に来い」
「分かりました、船長」
ジグには、そう指示をした。
「それじゃあ、私は食堂に行くわ。 気をつけてね!」
「ああ、エミルも気をつけろよ」
「ラミアンさん達を安心させてやれ」
そういってエミルは降りていった。
「各員につぐ。遠方に流れ岩らしきものを発見した。確証が持てないため戦闘体制をとる。持ち場について警戒をしろ」
ダグラの低い声が船内の拡声器からこだまする。
「始まったな」
「ああ、俺らもいこうぜ」
そういって二人も見張り台を降りていった。
「こんなピリピリした空気は久しぶりだな」
「暫く何もなかったからなぁ、ちょっとわくわくしないか?」
船長室に向かって走りながら、緊張した顔で言うギリムにユールは聞いた。
「こんな時に何を言ってるんだ、お前は。 …まぁ少し期待があるのは確かだが」
「だよな」
二人は少しの期待を込めて言った。
「もうすぐだ」
「ああ、舞い上がって変なことするなよ」
「大丈夫だって」
「どうだかな」
既にテンションが高いユールにジグは笑いながら注意した。
そして二人は船長室に入って行った。




