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エミルのいたずら


ガチャ…。と二人の後ろで扉の開く音がした。


「ラミアンさん」


そこからエミルが顔をだして言った。




「おや、エミル。 どうしたんだい?」


「出来た試作品をユールにも持って行こうと思って…、少し離れても良いですか?」


そうエミルはラミアンに尋ねた。




「ああ、構わないよ。 いっといで」


「ありがとう、ラミアンさん。 ラミアンさんにも作ってあるから後で食べてね」


「ありがとう、頂くよ」


「ジグ、行くわよ」


「ああ、分かった。 それではまたラミアンさん」


「はいはい、ゆっくりしといで」


そう言って二人は部屋を後にした。




「ちょっと待ってて、今弁当箱に詰めちゃうから」


「ん?なんで2つあるんだ?」


ジグは2つある料理を見て言った。


片方は生のままだが、もう片方はちゃんと料理されていた。




「…。…これだけじゃ可哀想でしょ? ちゃんと出来たものの感想も貰わないといけないし」


「そうか」


「何よ」


「なんでも」


半笑いで言うジグをエミルは睨んだ。




「出来たわ。ほら、行くわよ」


「ああ、分かった」


そう言って二人は食堂を後にした。




「そう言えば、ユールは結局どうしたの?」


「寝坊の話か? 変な夢を見たとかなんとか…。まぁ、気にするほどじゃないだろう。 そういう時もあるさ」


「ふぅん」


ジグの話にエミルは考えるような仕草をした。




「心配か?」


「別に」


素っ気なく言うエミルをジグは笑った。




「殴るわよ」


「すまなかった」


拳を握るエミルにジグは手をあげて謝った。




そうしている内に二人は外に出る扉につき、開けた。


「ん…。良い天気ね」


「あいつまた寝てるんじゃないか?」


空を見ながら二人は言った。




「そしたらこれでおこしてあげるわ」


エミルは片方の弁当箱を見て言った。




「はは、それは良い。…俺にはやるなよ?」


「さぁ、どうかしら」


笑いかけたジグだか一抹の不安を覚えエミルに聞いた。


しかし、エミルからは曖昧な返事しか帰って来なかった。



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