↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/15

第11話 水野には友達がいない。

一行あらすじ


水野と少し距離が出来てしまった。それを埋めようと思ったが、僕は重大なある事に気づいた。

 あれ、ちょっと待てよ。


僕は、再度、後ろを振り返り、水野の方を目を細めてじっくりと見た。

その時、水野と目があったが、今度は水野の方が僕から目をすぐに逸らした。

 だが、そんな事はどうでもいい。気まずい感情など行動している時には感じないものだ。


「イケるぞ・・これは」


心の声が思わず声が漏れた。

 

 だって、水野の隣の席にいるヤツは、僕の妻になる筈だった幼馴染をちゃんとした形式で寝取った男だ(まだ、寝取りではないが)。

 その男は転校初日に、クラスの美人や可愛いと評判の女子とハーレムになる伏線を張り巡らせた男。

 この学校の、いや、何かしらの主人公であろう男。

水野の隣の席、窓側の席で窓の外を空虚な目で見つめる赤髪のハーレム系主人公〈一ノ瀬(いちのせ) 彼方(カナタ)〉がいる。

 

 勝ったぞ、これは・・・


「山田、いきなり、両腕を上に突き上げてどうしたんだ?」


 バカな高橋にしては、やけに具体的な言い方だな。

ククッ、だが、今は気にしないでおこう。この無意識に上げてしまった両腕は恥ずべき事ではない、この勝利のポーズは文字通り勝ったと思ったから体がしたのだ。

 勝利を恥と思え、という家訓はわが家にはない!。


「ククッ!、なんでもない。」


「気持ちわりー笑みだな。」


 ひ、ひどいな・・・。


高橋は両腕を後ろに組み、こちらを見つめたまま、鼻で一息ついた。


「ま、なんでもいいから、そろそろ腕下せよ。なんか、目立ってるぞ」


クラスの全員って訳ではないが、何名かがこちらを見ていた。


「あ、」


僕はあくびをした後って定で、ゆっくりと腕を下した。

 

高橋はため息をし、僕の肩を掴んだ。僕は高橋の方に引き寄せられた。高橋の息が耳に当たる。

高橋は僕の耳元で、小さな声で口を開いた。


「なぁ、そんなにカエデちゃんに振られたのがショックなのか?」


僕は、急にそんな事を言われたので思わず目を見開き驚いた。


「な、なんで、急に?」


僕も小声で答える。


高橋は僕の肩を掴んでいた手を離し、普通の声量で今度は口を開いた。


「だって、今日の山田の髪型おかしいぞ?、ウニみたいになってるぞ?。いつもは、親の仇位にくせ毛が一つもないすべすべした髪型なのに。」


 スベスベした髪型?、僕の七三分けヘアーの事を言ってるのか?。


高橋は再度、僕の肩を掴み、僕は高橋の方に引き寄せられた。高橋は僕の耳元で小さな声で口を開いた。


「そんなにショックだったのか?、大丈夫か?」


 !、高橋は僕の事を心配してくれてたのか・・・・、優しいな。コイツはいつも優しい、高1の時も、コイツから僕に喋りかけてきたんだよな。あの時は、嬉しかったな。


僕は、高橋の耳元に口を近づけ、小さい声で高橋に答えた。


「・・・大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。」


高橋は僕の声を聞くと、耳をバッと僕から遠ざけた。高橋は顔を赤らめていた。


「きゅ、急に恥ずかしい事いうなよ・・」


高橋は耳を赤くしながら、照れたようにしていた。


 !・・・、ククッ、コイツも照れるとかあるんだなぁ~。


僕は高橋の顔を脳裏に焼き付けるように見つめた。


「な、なんだよ!、ニヤケやがって!」


「別に~」


その時、教室の戸がガラガラと音を立て開いた。


「さ、授業始めるぞ~」


数学の先生がそう黒いヤツを片手に教室に入ってきた。


クラスの男子が口を開いた。


「え、チャイムなってませんよ。」

「朝の体育館のヤツで押したんだよ。今はもう数学の時間なの」

「え~~~、じゃあ、もうこの時間は自習でいいじゃないですか」

「「「そうだそうだ」」」」


クラスの男子たちがそう数学の先生に講義するのを横目に僕は、ある事が気になっていた。


「」チラチラッ


なんだか、前の席の桜さんが、さっきからこちらをチラチラと見ている・・・。


「桜さん?どうかした?」


「!、き、聞いてないです!!」


桜さんは、見るからにあたふたとしていた。

 もしかして、高橋と僕の会話を聞いてた?


僕は桜さんの肩を優しくトントンっ叩いた。

桜さんは顔を赤らめながら、腰捻って振り向いた、僕の目をチラッと見ると目を逸らした。

 あ~、これは確実に聞いていたな・・・

僕は、口の横に手を置き、小さな声で囁く様に口を開いた。


「内緒に、してほしいなぁ~」


僕はここで、すかさず困ったような笑顔をする。


「!!・・・も、もちろんです・・・・」


 良かった。これで、用件も終わった。

だが、桜さんは振り向いたまま、なぜか、戻ろうとしない。


「ど、どしたの?」


「あ、あの・・・」


桜さんはそわそわと辺りを見渡すと、小さく手招きをした。僕は顔を近づける。


「み、耳の事ですよ!」


桜さんは慌ててそう言った。

僕は耳を桜さんに向け近づける。

桜さんの温かい吐息が当たる。

 なんか、荒い吐息だな・・・。


桜さんは囁き声が耳に入ってくる。


「あ、あの、秘密にするので・・・、進展があったら教えてください。」


「しんてん?」


「高橋くんとの・・・」


 ん?・・・・高橋との進展?、な、なんの事だ?。


「実は、私・・・そ、そういうのす、好きなんですよ・・・」


桜さんの照れた小さな声がぼくの脳内に響いた。


 はっ!!、ま、まさか!、桜さんは実は高橋の事が好きだったのか!?


僕は耳を桜さんから放し、目を見開き、桜さんに目を向けた。


「う、うん。分かった」


「・・あ、ありがとうございます。」


桜さんは赤くなった顔を隠しながら小さな声でそう言った。


僕は後ろを振り返り、シャーペンを握っている高橋の手を上から包むように触った。


「お、おめでとう・・・」


「なにが?」


高橋は気だるそうにそう言った。


「高橋、僕たちの距離はコレから離れるけど、ずっと一緒だからな。安心しろよ。」


 リア充になった友も敵にするヤツもいるというが、僕はそんなことはしない。友の幸せは心からいのるものだ。


「なんだよ、急に」


「そういう事だ」


僕は首を傾げる高橋にグッチョブをし、前を向いた。


「・・・さ、桜さん?」


前を向くと、桜さんがまた、こちらに振り向いた。だが、その顔は無表情で少し怖い。

 なんか、鼻から血が垂れてる様な・・?、ケチャップかな?。


「告白宣言・・・・」


「ん?」


桜さんは、そう呟くと前を向いた。


 な、なんだったんだ?


そうこうしている内に一時間目は終わった。


その後の、二時間目の理科もなんの問題もなく終わった。


だが―――、問題は三時間目の体育の時間で起こった。


。。。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。

感想!!!アドバイスお願いします!!

この物語はフィクションです、実際のモノとは関係ありません( ^ω^)・・・




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。