↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニタスモビリス  作者: 桐紋橘
月光での日々
PR
8/24

月光 住んでいる場所

 ある日の昼休み。


 今は、全員が昼休憩をとっていた。


「そういえばさ、香っていつも来るの早いけど、どこに住んでるの?」

登竜山(とうりゅうざん)です」


「「「「え?」」」」


 日菜の答えに誰もが驚いた反応を示す。


 登竜山とは、オルディナツィオの(ひと)チームである『登竜山(とうりゅうざん)』が拠点としている場所で、登竜山からキウィタスまではトレーメルに乗って一時間半かかる。


 それでいて、日菜は毎朝6時までには月光の拠点に着くようにしていた。


「登竜山って、あんた正気?」

「確かあそこはトレーメルに乗って一時間半か……」

「まぁ、私、学校もこのキウィタスの学校に通っていたので、慣れてるんです」


 ムンドゥスでは、13歳から18歳の6年間学校に通い、6歳から12歳までは基礎を学ぶ。学ぶ内容は種族によって違うので通う学校も違うが、近年はどの種族でも通える学校が増えてきた。しかし、様々な種族が通うとなると受験を合格しなければならない。


「私は学校には通ってないんだよね〜」

「そうなんですか?」

「オルディナツィオの人たちって、ほとんどが獣人や竜人、鬼人で、この種族は小さい頃から1人が多いんだよ」

「月光で学校に通ってるのは俺だけだしな。マイとユヅキも通っていない」

「へぇ……」


 マイもユヅキもルナも、きちんとした知識があり学校に通っていたと日菜は思っていたが、昔のムンドゥスは人間以外学校に通っていないことが多かった。ここ数年で多種族の通学率が増えてきた。


「いや、というか香はキウィタスに引っ越したらどうだ?」

「いえ、別に。まだ登竜山で一人暮らしを始めてから1年も経ってないですし……」

「日菜ちゃん一人暮らしなんだ」


 日菜の実家は登竜山にあり、日菜は学校から卒業したら一人暮らしを始めた。実家とは登竜山内のトレーメルを使って十分(じゅっぷん)の距離だ。


「皆さんはどこに住んでるんですか?」

「私は〜、っていうかオルディナツィオの人たちは大体キウィタスだよ。離れてるところで活動してる人は別だけど」


 キウィタスの人口は約900万人。その1%にも満たない人数がオルディナツィオに務めている。そして、実際にモンストゥルムと戦うのは100人程度。ムンドゥス全体となると明らかに人数が足りない。だが、モンストゥルムと戦うことができる人は限られている。


「まぁ、香がいつか引っ越しする時は手伝うからな」

「ありがとうございます」

「私なんかもう三回も引っ越ししたことあるからね!」


 ルナはそう言ったが、鬼人で3回しか引っ越ししていないなら、少ない方だ。鬼人と獣人は幼い頃に親元を離れることがほとんど。なので、色々なところを転々としていく。キウィタス内の鬼人の引っ越し回数の平均は一人当たり6回だったりする。


 逆に、竜人は親と同じ家で過ごすが家の中でもほとんど1人で過ごす。竜人はあまり他人と関わらない種族だ。それに、ムンドゥスでは竜人は数が少ない。


「おい。新しい任務だ」

「なら私とソラキと日菜ちゃんの3人でいこー!」

「おいっ、ちょっと待てって!」

「ルナさん!ソラキさん!待ってください!」


 ユヅキからの(しら)せにルナが飛び出していって、ソラキもそれを追いかける。日菜も少し遅れたが、2人の後をついて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。