21話決着の時
「やぁ、フィーナ。久しぶりだね。」
転移させた人に向かって呑気に挨拶するクソ王太子。
その言葉にイラッとしたボクは額に青筋を立てる。
「はやく元のの場所に帰してくれません?私の大事な人たちが心配するので。」
「それは無理な相談だ。父上たちが竜神の契約者を取り戻せってうるさくてね。賢い君なら分かるだろう?これからどうすればいいか。」
ヴァルトの契約者ってことしかバレていないのか。完全にソルーナの呪いを消すにはアレしかないけど、、。
みんなが助けにきてくれた時に人の血が残っているせいでみんなを傷つけるのは嫌だから、精霊化をするか。二度とハーフだった体には戻れないけど。
「この国を潰してみんなの元に帰るだけだ。たとえ、髪色目の色が変わっていても、リンは受け入れてくれる!【精霊化】!!」
「は?精霊?」
そんなクソ王太子の声が聞こえたが、どんどんポクの容姿は変わっていく。金髪緑目だった髪色と目の色は白髪金目に、騎士団服は精霊王の法衣に。
そう、次期精霊王が精霊化すると、精霊王になるのだ。母上はやっと代替わりだー!と喜んでいることだろう。
「さて、これでソルーナの呪いは完全に消えた訳ですが。貴方も含め、この国の王族をどうやって殺してほしいですか?火炙り、水責め、落雷、、あぁ、どれもいいな。精霊王に殺されるんですから、光栄に思ってくださいね?」
精霊王の証である杖を軽く振り回しながら言うボク。その顔はきっと恍惚に浸っていることだろう。
そんな僕を見て腰を抜かし、失禁しているクソ王太子。
「う、嘘だ!誰もフィーナが精霊王だなんて!!」
「言ってないに決まっているでしょう?うちの家族以外知らないんですから。さ、まずその口を封じる呪いからかけましょうかね、、、?」
そう呟いた時だった。
ドゴォォオンと天井が崩れ、見知った3人、、リン、ヴァルト、ルートが降りてきた。
ヴァルト、ルートは「ついに精霊化したのか、、、。」と感動しているが、リンは、「フィーナ、、なのか?」と困惑中。
そんなリンのところまで来て、ボクは笑顔を作ってピースして言う。
「フィーナ=ラルフ、18歳!ソルーナの呪いが邪魔だったから精霊化して精霊王になった!」
「あぁ。だから目の色と髪の色が違うのか、、。」
「そそ。今はどうやって王族を滅ぼそうか考えているところ。」
納得したリンに今現在考えていることを言うと、リンはボクの肩に手を置いて、困ったように笑った。
「精霊王の君が手を下さなくても、君がここを去れば国は崩壊するだろう?だから、帰ろう?」
確かに。そう思ったボクはクソ王太子に1週間後に死ぬ呪いをかけて3人と帝国に帰ったのだった。




