16話皇宮には行きたくないっ!!
ボク達がユニサスのイオル様を元に戻してから1週間経ったある日のこと。
「フィーナぁああ!!」
「ん?どした?リン。」
「どした?じゃない!兄、兄上が、、おれを皇宮にくるよう、手紙を送ってきた。」
リンが息を切らせて走ってボクの寮の部屋まで不法侵、、こほん。伝達に来てくれた。
、、少し震えながら。
「なんでそんなに震えてるの?風邪?」
「違う。皇宮に行くと必ず、兄上と義姉上に仕事を押し付けられるんだ。それもすごい量を。」
「そうなんだ、頑張ってね。」
「うん、頑張るっ!じゃなくて!」
ちえっ。ボクのペースに飲み込めたと思ったのに、、。
今日の予定(ヴァルトとSSランクの魔物掃除ができないじゃないかっ!!
「え?ボクも来いって言われてるの?」
「うん。」
「あぁあああああ!!!!詰んだ。人生詰んだ。」
ボクは発狂した。行きたくないんだもの!だって皇宮だよ!?面倒事の棲家じゃんっ!!
「なんで人生が詰むの?」
リンが不思議そうに聞いてくる。
「皇帝が絡むとか面倒事じゃん!」
そう大声で言うと、「まぁそうだね。」と返された。
終わった、、、あっ!!
身代わりを使うことを思いついてしまった!!
「ルート。」
「なんでしょう?フィーナ様。」
そう、ルートを使えばいいのだ。ルートは普段、20代前半男性の姿だが、姿、形、声、性別までも変えてしまえるのだ。
(ヴァルトもルートもなんで男の姿なんだろう?)
「それはフィーナ様と結こ、、」
「勝手に人の心を読むんじゃないっ!!」
結婚とか言いかけたルートにボクは光の速さで枕を投げる。
しかし、枕はルートに当たらず、キャッチされた。
(いや、そこは当たれよ!?)
「この私が枕に当たると思っていたら大間違いですよ。反射神経と頭は使い方でなんとでもなるんです。ところで、なんで呼んだんです?」
「ボクの代わりに皇宮に行ってくれない?」
「着いて行くならいいんですけど、代わりは、、ねぇ、ヴァルト。」
「そうだな。そうやって抜け道を探すのはやめたらどうだ?」
ヴァルトまで!?なんで?いつもボクの味方なのに。
「これを渡されたからな!!」
そう言って見せびらかしたのは、『禁術大全』という事典だった。
は?禁術?お前ルート!なんてものを渡してるんじゃ!!と叫ぼうとしたところをリンに肩を掴まれ、ちょっと怒った微笑みを浮かべて言われた。
「フィーナ、行こっか。」と。
(いやじゃ!絶対にいやじゃ!!)
その心の叫びはリンには届かなかったみたいで。
ズルズルと引きずられながら、、ではなく。姫抱きで玉座の間まで連れて行かれたボクだった。




