15話女神の使者・ユニサス
ユニサス・イオル様のところに着いたボクたちは、闇堕ちしたユニサスを救うため、浄化することにした。
ユニサスは、ユニコーンとペガサスの特徴が混ざった感じの女神の使者と呼ばれる聖獣だ。
元々、水色と白の毛並みで金色の目だが、バルがイタズラしたため、紫と黒で赤い目になっている。
ボクは腕をブンブン振り回しながら準備運動し、月の力の最上位魔法を唱えるため、空中に魔法陣を描き始めた。
「リン!今から30秒、ユニサスの攻撃から守って!」
「いいけど、浄化できるの?」
「うん。でも、魔法陣が複雑で最速でも30秒はかかる。」
「わかった。」
そう言ったリンは、ユニサスの標的になっているボクの前に立ち、闇魔法であるシャドーボールを次々に消滅、、というかぶった斬る。
それを片目に見ながらボクは魔法陣を描いていく。
月の力の最上位魔法は、必ず魔法陣を描かないと発動しない。
月の力は、味方へのバフ、敵へのデバフ、回復魔法、浄化魔法が主な力だ。
味方へのバフは「ペガサス」、敵へのデバフは「カメ」、回復魔法は「ユニコーン」、浄化魔法は「ウサギ」を描かなければならない。さらにその周りに古代文字。
そして描き終わったボクは呪文を唱える。
「天界に住む女神ルーナの精霊たちよ、我が声に耳を傾けたまえ、、」
「【月光の雨】!!」
その瞬間、ボクの作った魔法陣から強い光がユニサスに向かってシャワーみたいに降り注ぐ。
一見、攻撃しているように見えるが、体力は減らない。傷もつかない。だが、邪悪なものは消滅するのだ。
そしてその光が収まった後。
【私は、、なにを、、】
ユニサスは元の色に戻り、意識が戻った。
「イオル様、あなたは魔族の少年のイタズラで操られていたのです。」
ボクの言葉にイオル様はシュンとした犬みたいになった。
【そうか、其方たちが助けてくれたのか?】
「ボクたちは出来ることをしたまでです。」
【感謝する。お礼と言ってはなんだが、、】
「「?」」
お礼か、、いらないんだけどなぁ。
【フィーナ、君には聖女の力と称号を。リンベルトには聖女の騎士の力と称号を与える。】
え?待って!?その力と称号は試練をクリアしないとゲットできなくて、しかもユニサスが認めた人じゃないとダメなものでは!?
【安心していい。我は其方たちを認めている。】
そこまで言うならねぇ?人の好意(動物だけど)は無駄にすべきではないから。
「「ありがたく頂戴します」」
【うむ、これからも精進するといい。】
そしてボクたちは、バルにこのことを話して騎士団に帰ったのだった。
そして、バルは定期的に騎士団に来るようになった。




