魔女たち
「テレビ見てるねー」
いのりは俺が昼飯を作っている間テレビを見ることにしたようだ。調理中に邪魔されるよりはましだ。
「ねぇたか‥‥これ見て‥‥?」
テレビをつけてすぐにいのりは何かに驚いたようで調理中の俺を呼ぼうとしていた。
「悪いけど、今はちょっと無理だ、後ででいいか?」
今手を離したら焦げてしまう。
そうしたらまた一から作り直しだから。
「今見て!緊急事態!」
あまりに怒ったような声で言うので
一旦火を止めて、いのりのいるリビングに戻った。
「なんだよ、今調理中なのによ」
そう言いながらいのりの所へ行き、いのりの見ている目線の先に目をやった。
「テレビがどうしたよ」
と言いつつテレビの内容を見てみる。
「あれ、これ学校やん、何で学‥‥はぁ!?」
そこに映っていたのは俺たちの通っている学校だった。そしてそこには空に浮いている人たち‥‥
魔女だ。
魔女がいた。
「なんで、魔女がいるんだよ‥‥?」
そういのりに訪ねると
「うちらが先に魔女たちに攻撃したんだって、だからこれは反撃だって‥‥そんな事言ってた」
攻撃?俺たちはお互いが侵入できないように牽制しあってるだけだろ‥‥?
「俺ら攻撃してなくてねーか‥‥?」
攻撃した。なんて情報は少したりとも流れていない。
魔女たちは戦争を再開しようとしているのかよ‥‥
それも本当の戦争を‥‥。
「て言うか‥‥学校のみんなは大丈夫なのかよ!?」
魔女たちが俺たちの学校を攻めてきたってことは下手したらみんな死んでいるかも知れない。学校には防衛手段がないから。
「自衛隊が来る頃にはみんないなくなってると思う‥‥」
まあ、当然だよな‥‥。
だけどあそこにはたくさんの知り合いや、友達がいる。
「ゆいちゃん‥‥さやちゃん‥‥りなちゃん‥‥」
いのりは涙を流しながら友達の名前を呟いていた。
くやしいが自衛隊が来るまでは学校には近づけない‥‥。
「そうだ!?メールはどうだ!?生きているなら返信できる可能性がある!」
俺たちの学校は授業中、携帯をさわるのは厳禁だ。
だからこそ、みんなマナーモードにして音や、振動がでないようにしている。
「この時間ならまだ、マナーモードのはずだろ?」
まだテストが終わったわけではないだろう、終わったとしていてもまだ解除をしている人は少ないはずだ。
「とりあえず、安否の確認を友達の一部だ、数人に送ってみてくれ」
これは賭けだ。
バレたら殺されるかもしれないし、魔女たちに嘘の内容をかかれるかもしれない。




