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幽閉王女は考える。「うん、これから考えよう」  作者: 池田ん


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20/32

続 20

前回よりも軽めの内容です。


※誤字訂正しました。


アドレーヌが男性を連れて愛すべき鉄格子の前に来たのは、翌日の朝食の後だった。

王宮で薬を製作している薬師のミリネリンヌと紹介される。四十代くらい?


例の瓶を渡すだけなんだけど、折角なので薬師の仕事について質問してみた。

薬草を栽培する農家の出で、水・火・土の魔法が扱えるため薬師のもとで勉強して国家試験に合格。経験を積むうちに、才能が開いて王宮付きの薬師に推挙されたんだって。

見た目通り、優秀そうな人だ。ふむふむ。


王家は主に毒薬とその解毒薬の開発が中心らしい。あと麻薬。って、真っ黒じゃん。マフィアだ。

やっぱり、あるみたい毒殺。だからそれを解毒するために研究開発するらしいんだけど、王家コワッ。


それで数十年前に『鑑定』と『生成』の二つのスキルをもった人が現れて、薬学の基本を体系化したらしい。

一般的な病気に対する薬は、民間の薬師に公開し、その後、薬師の徒弟制度を廃止し、試験制度を導入したとか。


へー、日本の国家試験みたいなものかな。医術の試験もあるとのこと。

ただ、日本と違うのは、高度の薬を作るには魔法が不可欠なんだって。

ほー、魔女が大きな窯で怪しい色の液体をぐるぐるかき混ぜるイメージだよね。


面白いよね、そういう話って。

でも、私が一番気になったのはスキル持ちのこと。

今は国内に『鑑定』スキル持ちも『生成』スキル持ちもいないらしいけど、過去には何人かいたんだって。

料理人になったり、魔道具師になって色々解明したり、発明して、今の暮らしもずいぶん豊かになったらしいよ。

戦いにしか使えないスキルなんかより優秀じゃん。


一時間くらい話してたかな。でも、面白かった。

分析結果の報告をお願いして、ミリネリンヌさんは帰っていった。


よく考えたら、“分析”だって――科学じゃん!

――いや、科学なら解析? まあ、いいや。


一人になった私はいつもの筋トレをして汗かいたから、お風呂に入る。


お風呂ではさ、色々考えちゃうんだよね。だから長風呂になっちゃう。

まあ、他の誰もいなくて、お風呂も独り占めだから長時間使っても問題ないけどね。


『強欲』なんだけど、前は『暗殺者』の権能の一部だと思ってた。だって、あの男から『夜目』と『隠密』まで奪ったんだから。でも、よく考えると、それだけじゃ根拠として弱くない?

んー、考えれば考えるほど、なんか違うっぽい気がするんだよね。

明確にこれって根拠はないんだけど、なんていうかな、『夜目』や『隠密』と階層が違う感じ? みたいな。


毒杯改め仮死薬(んー、いいや仮死薬で)は私では調べられないので、陛下と薬師に丸投げ。


ミリネリンヌさんから、過去に『鑑定』と『生成』のスキル持ちの薬師がいたと聞いた時、『魔術師』のスキルじゃないかと思ったんだ。

言葉や意味からじゃなくてね、こうピーンときたの。


なんかね、私、もっと権能とかスキルについて調べたほうがいい気がしてきた。

こうやって、ひとりであーだこーだ考えても、やっぱ限界があるでしょ。

始めからわかってたけどさ、誰にも頼れなかったじゃん。アドレーヌから魔法については教えてもらってるけど、スキルについては知らないし。


鼻の下まで湯船に沈んで、口とがらして、ブクブクやってみた。

ドラマとかアニメであるやつ。ヒロインがお風呂につかりながら、考え事してたり、悩んでたりしたときする、あれ。


……つまんなかった。

一人でやっても、ちょっと、恥ず!


よし、お風呂から出たら、陛下に手紙を書いて相談しよう。

誰か権能について詳しい人とか、本を紹介してもらおう。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます。


もし気に入っていただければ、下の☆☆☆☆☆に評価をいただければ励みになります。


これからもお付き合いいただければ、嬉しいです。

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