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幽閉王女は考える。「うん、これから考えよう」  作者: 池田ん


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2

食事は朝と午後の二回運ばれてくる。マヨネーズとケチャップとラー油が欲しい。


掃除は三日に一度。王女宮では見かけなかった人たちだが、侍女服ではなく下働き用の服を着た年配の女性が数人、黙々と部屋を掃除してくれる。

あの服の方が動きやすそうだな、と思ったので、監督する男の人に頼んで、何着かは持ち込んでもらった。それを運動着としている。


だって、ひらひらの服って、運動しづらいんだよ。

運動着はさ、優雅さより動きやすさだ。


会話がないことは不満だし、ネットもスマホもマンガもないのが残念。

やることがない。

勉強も、古文は苦手だけど、けして嫌いじゃない。

頼めば本を持ってきてくれるけど、娯楽本などなく、宗教系の本ばかり。


こういうときは体を動かすしかないっしょ!


テニスコートくらいの広さの部屋にはでっかいテーブルとか、棚の中身はすかすかな本棚とかがあるけど、ひとまず、広い。

この部屋の半分くらいの部屋もあって、そこは寝室。ベッドがどーんと置かれている。

他にクローゼット――幽閉なのにそんな衣装なんていらないだろうと思うくらい広い。お風呂場やおトイレもある。


なんとなくだけどさ、ここって、例えば国王夫妻のような王族二人を監禁しておくことも想定した広さなのかなって思うんだ。


それを一人で占領してる私って、無敵じゃない。


飛び跳ねても走り回っても、下の階に住む人からクレームも来ないんだよ。だって、私しか住んでないんだから。

あっ、看守らしき人はたぶん一階にいるんだろうけど、そこまでは気にしない。


なので、体を動かそう! と考えたのは、私にとっては自然な流れなのだ。


ただし、この王女様の筋肉は超ポンコツ。

スタイルはいいんだよ。

お腹に余分なお肉はないし、二の腕もちょっとプニってる程度。胸は……まあ、前世と大差なし。そこは転生特典なかった。


でもね、私基準だと、へなちょこすぎるんだよ。

初めて筋トレしようとした時、腕立て伏せに挑戦しても、体が一回も上がらない。腹筋も頭の上に手を伸ばして反動を利用する方法でないとできない。それも五回が限度。


足は細いが、太ももはまあまあ。

ダンスと乗馬が必須だったおかげだろう。体幹は悪くない。


王女様なんだもん。運動なんかしないよね。

ダンスはできても長距離は走れそうもない。


それと、正座をしたら、チョー痛かった。

痺れて、悶絶したよ。


父が格闘技好きだった影響で、私は小さい頃から、空手道場に通っていた。だから正座なんて楽勝だったのに――一番悲しかったよ。


だから、道場に通い始めたちびっ子にさせるような運動から始めたよ。JKになっても空手道場には週一で通い続けていたから、それなりに動けたけど、この肉体で大技なんてできるはずもない。


頭にイメージはある。でも体がついていけない。

この悔しさって、味わった本人にしかわからないんだよ。


でも、諦めない私。


無理な事なら諦めるけど、肉体は鍛えられると信じている。

だから、地道にこの広い部屋をぐるぐる走った、走った、歩いた、休んだ、走ったよ。


ストレッチも頑張った。

体が固い。

無理をして体を痛めたくはなかったけど、それでも最初はバキバキに筋肉痛になった。


でも、諦めなければできると証明したぞ。

なんとスクワット百回をこなせるようになったのさ。


あー、鶏むね肉と卵とプロテインちょうだーい。


お読みいただき、ありがとうございました。

投稿が正しくできているか、心配です。

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