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全てが終わった

「こ、ここは……? うっ、頭が……」


 ベッドの上、緑色の髪をした人物が体を起こす。


 彼――アルファは、目の前の吹き抜けになった扉の奥から物音がすることに気づき、扉を通って外に出る。


「アルファ……起きた?」


 アルファに背を向けたまま言うレリアの目の前には、盛り上がった小さな土の山があった。


「レリア……どこだここ? いや待て、俺は――」


「おはよう。色々あったよ……でも、その前にまず殴らせて」


 レリアはアルファの方を振り向き、拳を握った。


「は? いや、そんないきな――ふがっ!?」


 アルファはそれを避けられず、レリアの拳を受けて吹っ飛んだ。


「本当に色々あったよ。一発だけで勘弁してあげるだけ感謝してね」


 レリアはアルファへ向けてそう言い放った。


「いってて……」


 頭を擦りながら起き上がるアルファ。


「俺が何を……したかはちょっと覚えてるんだよな……」


 アルファは申し訳無さそうにしながら、そういった。


「口調も戻ったね」


「口調も変だったのか? ともかく、本当にすまん」


 そう言ってアルファは深々と頭を下げた。


「……あーあ、そういえば凄い真面目だったね」


 そう言ってレリアは顔に手を当てて天を仰いだ。


「まあ、いいよ。アルファが悪いわけじゃないし、私だって人のこと言えないから」


「そうなのか?」


「私もみんなと離れてから色々あったからね」


「色々……まあ分からないけど、大変だったのか?」


「まあね。それじゃあ帰ろ」


「レリア〜、私達を忘れてはいませんよね? 何やらアルファが元に戻っている様子ですが、それの説明もお願いしますよー?」


 そう言いながら星流の肩を持ってリレイが歩いてきた。


「……ごめん、ちょっと忘れてた」


「危うく置いていかれるところだった……」


「アルファについては……その、博士が最期に治してくれた」


 レリアは若干言いづらそうにしながらも、そう答えた。


「なるほど! 博士がですか。それなら納得ですね。それで今博士はどこに?」


「改造されてたアルファに自爆装置みたいなのを埋め込まれてたんだってさ」


 レリアはそう答えた。


「! ……そうですか。分かりました。私もなんと不甲斐ないことか……」


 額に手を付きながら、そう言うリレイ。


「博士と同じようなことを言うんだね」


「おや、そうでしたか。まあ親子ですからね」


 そう言ってリレイは笑った。


「そうだね」


 レリアもそう言って軽く笑った。


「あ、そうだ星流。聞きたいことがあるんだけど……レールガン、使った?」


 レリアは星流に質問をした。

 アルファに倒される寸前の瞬間、飛んできたレールガンのことだ。


「あーうん。もう意識がめちゃくちゃ朦朧としてて、やばかったけどとりあえず撃たなきゃやばいと思って……そうだ! ちゃんとアルファに当たったのか?」


 どうやらそれは星流が撃ったものだったようだ。


「うん、最高の援護射撃だったよ。ありがとう」


「よっしゃ、ようやく役に立てた……正直活躍らしい活躍がなかったからな……」


「えーっと、レリア、リレイ、そこの人は一体……」


「ああ、言い忘れていましたね。星流さんです。まあなんか、いい人ですよ?」


「おい、日を追うごとに俺への扱いが雑になってないか?


「そんなことないですよー」


 リレイはニヤニヤしながらそう言う。


「まあ仲良くなったってことで、いいんじゃない?」


 レリアも笑いながらそう言う。


「そ、そうか……」


 星流は諦めたように肩を落とす。


「ははは、本当に仲が良さそうだ。心配はいらいないか」


 アルファも頷きながらそう言う。


「あ、そうだ」


「さーてと、全員揃ったところで、興生に帰りますか」


「そうだね」


「そうだな」


「……えーっと、その興生っていうのは――」

「ここがよくないかも」「ここが面白いかも」などのご感想等あれば頂けると幸いです。

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