……戦いの意思はなく
「じゃあ――」
直後、レリアが吹き飛ばされた方向から大きな砂埃が舞い、何かが飛翔してくる。それはアルファに突進していった。
「まだ動けたんだ、流石だね」
ボロボロの体で、無言でアルファの方を見るレリア。
「なんで本気で戦わないんだい? そうじゃないと面白くないよ?」
「無理に決まってるでしょ……そんな、アルファを殺すなんて……」
悲壮な表情でアルファに向かって言うレリア。
「……そうかい、無理だったか」
「そんな、他人事みたいに……なんで、こうなっちゃったの……」
レリアの立つ床に水溜りができる。
「泣かないで、レリア。大丈夫……」
そう言ってアルファはレリアの頭に手を当て、そう言った。
「だから、おやすみ」
アルファは、その手に電流を流した。
「あぐっ……」
レリアはそのまま力なく倒れ込んだ。
「じゃああとは……うっ!? ぐっ……」
そう言って健人の方に向かおうとアルファは方向転換したが、急激な頭痛に襲われ、よろけてしまった。
「なんで今になって……あいつだけはやって――ぐっ!」
健人の方に向かおうとすると、それに応じるように頭痛は強くなった。
「はぁ、はぁ……そうだ、父さんが……ここに来るのはまたあとにしよう……」
そう言ってアルファはその場から消えた。
短めになります。
「ここがよくないかも」「ここが面白いかも」などのご感想等あれば頂けると幸いです。




