ジークとレックと猛毒と……
またしてもタイトルに自信がない……。
若干文章が雑い気がする……。
でも更新すればするほどブクマだったり評価増えたりで本当励みになってます。
是非好きそうな友達が居たら宣伝宜しくお願いします。
「……んっ……」
突然、兎神様にキスされた。
信じられない気持ちもあり、幸せな気持ちもあると同時に
「……ぅっ!!」
『……へへっ……おいら幸セダヨッ!……』
「……レック……」
視界に映ったのは、最初で最後の相棒の青い蜥蜴だった。
気が付けば、視界が完全にぼやけて、両目から涙が出ていた。
カルラの笑い声が聞こえ、そういう差し金か、と思った、でも別にカルラは悪くない。
忘れていた自分が悪い、たったそれだけだった……。
「っく……」
ありったけの自分自身にする対する怒りを、自分を封じる首輪にぶつける。
……バチッ……。
首輪には罅が入っただけだった。
「はぁ……はぁ……」
3発ぐらいすれば、壊せるだろうが、全力の1発ですら頭がくらくらする。
「じーく……? ごめん……傷ツケタ……?」
兎神様が心配そうな顔をする、その表情がチクリと心に刺さる。
「ぃ……ぃぇ……大丈夫です」
「……そか……首輪……苦シイ……?」
その問いに、首を振って、作り笑顔で答えた、それから地面に跪いた。
「……かるら……この通りだ、信用無いのは分かるが、ちょっとこれ外して一人にしてくれ……」
「……嗚呼……分かった」
「……ありがとう……」
そして、カルラの詠唱で白色の玉が、手から放出され、首輪に当たり、首輪はつなぎ目を境に開いた。
「……ここで……待ってる……」
カルラの低いトーンでの返事
「じーく……」
心配そうな兎神様、
「……30分だけ……待ってて下さい」
それから、先ほど兎神様と用を足しに行った小川の所までゆっくり歩いて行った。
さっきは、2分もかからなかったのに、今回は大分時間がかかった気がする……。
「レック……」
先ほど兎神様の口づけにより過った最初で最後の相棒……。
魔法を学ぶための学校に行っていた時の学業の一環で使い魔召喚の授業があった。
それに現れたのは、余りにもちっぽけな蜥蜴だった。
尻尾の先まで含めて30cmぐらいで体重は50gぐらい。
やんちゃな口調で、体の割にはちょっぴり食いしん坊、珍しい使い魔であるが能力もちっぽけ
最初はからかわれていたが、知力が桁違いで、恐ろしいぐらいの潜在能力を持つ蜥蜴だった。
とはいえ、魔法を使う分、エネルギーも消費するらしく、自分の体重以上にご飯を食べることもあった。
そいつのおかげで、少しクラスに打ち解けた。
学校は確か半年ぐらいで終わった気がする。 あくまで訓練校だからだ。
その時、ユージと冒険しているカルラと一度パーティーを組んでクエストに行ったことがあったけかな?
とはいえ、ユージの方が平和主義者のせいで、余りに効率悪く、俺は辞退した気がする。
……
使い魔の青蜥蜴ことレックと契約し2年ぐらい経った頃だろうか?
ある雪山に咲く花をベテラン冒険者のおっちゃん2人組と一緒に行くことになった。
山登りには詳しい、ただ、2人は戦士タイプの脳筋なので、後方支援としてサポートする形になった。
勿論、私の存在が大役でもあるがそれはのちに説明するとする。
青蜥蜴というか幻獣類に一部例外はいるが爬虫類は変温動物、吹雪いているときは、特製のポシェットにそいつを入れていたが、どうにもこうにもおしゃべりで、
そのおっちゃんたち二人からも相当慕われていた。
たまに、念話で会話のアドバイスをくれて、コミュ障な俺でもある程度仲良く冒険が出来た。
山頂に向かう程、吹雪いて気温も寒くなっていた。
特製のポシェットから
「隙間風やばイカラ、火炊イテ良イ?」
なんてのんきな言葉が聞こえてきて、その一言で緊迫した空気がなごんでいた気がする。
「対火性能はないから、もう少し辛抱してくれ……」
「ムゥ……ジャァ……」
……
「……おっー温カイ、エヘヘおいら幸セ……」
「……俺はどっちかっていうと冷たい……」
俺はヤレヤレと、レックがいるであろう自分の防寒着の下の肌着の部分に目をやった。
「おぃ、あんまりもぞもぞするなよ」
「えっ?……駄目ナノ? ムゥ……」
レックがギュッと胸部の突起をたまたま掴んだ。
「んっ……うっ……こら、変なとこ摘まむな」
変な刺激に思わず、声が漏れた。
「ン……? コレ?……コノデッパリ?」
「んっ、だからぁ……」
「お楽しみ中すまんが、地図にあった最後の横穴だ、少し休むぞ」
「あっ、はい……レック、休めるって」
「本当? ヤッタ、モウ寒イ所ハコリゴリダヨ……」
「暑いところも苦手じゃなかったけ?」
「……」
レックは、頭が良く潜在能力が高い代わりに、温度変化に弱い使い魔だった。
それから、予想以上に長旅になったせいで少量も少なく、最低限の飯を済ませ
もうあと少しだから、とのことで、夜だけど登り切って採取して帰ろうとのことになった。
昇るのは大変だが降りるのは実はかなり楽だったりする。来る途中に転送石を埋めてきた
とはいえ、環境が悪いため転送石の維持の耐久面を考えて数日間しか使えない環境下だった。
外は、幸運にも吹雪が少し収まっていた。
100メートルほど歩けば花が咲く場所にたどり着くだろう。
2時間後には、ようやくこのクエストとむさくるしいおっちゃん達から解放される。
気が緩んでいたといえば緩んでいたかもしれない。
4分ほど歩くと、前方から、目的の花があったことを伝えられた。
『よっし……!』
ガッツポーズを決めたその時だった。突風が吹いて体制を崩した。
何かに捕まらねばと、1メートルぐらいの高さの雪の突起に手を伸ばし、掴んだその時だった……。
……ガシッ……サクッ……ブスッ……
掴んだのだが、雪に覆われていた突起は想像以上に鋭利で、グローブを貫通し、皮膚を深く貫いた。
「痛っ……」
尖った氷って、横向きのつららかよ……。
「ドシタ?……大丈夫カ……?」
「嗚呼……大丈夫、横向きのつららが刺さっただけ」
そう思い、おっちゃん達を守るために周囲20メートルを照らす照明魔法を片手で唱え、
現れた眩くも優しい光を放つ玉をその片手で弾いて5メートルほど上に打ち上げた。
「おっ? おー助かる、サンキューな!」
「流石魔法使いのあんちゃん、これで安全に採取できる……」
そして、腕に刺さった因縁の氷の塊を蹴っ飛ばそうと睨みつけようとしたその時だった。
俺を心配してかレックも服の隙間から顔を出した。
そして……。
「……なっ」
「……ぁ……ぁ…」
尖った氷の塊かと思った代物は、禍々しく美しい赤紫の宝石のような結晶だった。
そんな結晶に目を奪われたという訳ではない。
かじかんでいた手に少し遅れて、ヒリヒリではなくビリビリとした痛覚が走った。
意識が遠のいて、風に煽られるように俺は、背面から雪原にダイブした。
それを察してか、レックは、その赤紫の結晶に飛びついて、それを少し齧って、ゴクリと飲んでいた。
「馬鹿ッ……それ……猛毒……」
こみ上げる吐き気もあったが、嘔吐するよりも意識が遠のく方が早かった。




