表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したので優者になって理想郷を作る!  作者: 自由なお仕事
Act2.冒険はじまりました
40/58

命と選択と思い出と

85ブクマ有難うございます。

ジーク視点の続き

前回より雑書きになってます、 中途半端なちょっぴり泣ける小説になっているのかな……? 読み返してかなり修正が必要かもですが、とりあえず 大まかな流れはこの通りになるので 流れを楽しんでもらえたら幸いです。

多少キャラ設定がずれる所がありますが、いつか修正する機会があれば

最低限修正し、極力同じミスをしないように資料集の管理も気を付けます。


ぼやけた視界、ここはどこだろう?


体がぽかぽかする、とはいえ、少し気持ち悪い。


「ネェ、じーく……血飲ンデモイイ?……」


「んー……? 他に食べ物無いのか?…… どうしても?」


 血を飲ませ過ぎるのは、発狂、逆襲の可能性があるのであまりお勧めしないと授業で習った気がする。


 とはいえ、長い付き合いのレックだから、そんなことはないだろう


「ウン、何モナイカラ……じーくノ血飲ミタイナッ♪」


 今日は珍しくぶりっこぶるレック、ただ甘えたいだけだろうか?


「嗚呼……但し、100ccぐらいにしとけよ……あんまり飲まれると貧血になる……」


「ウン……アリガト!……エヘヘッ……おいら幸セダヨッ!」


「……ふーん」


 そーですか。 まぁ、お前が幸せなら俺も幸せだけど……。


 そんな一言は、言わなくても伝わっているだろうか?


「イタダキマス……」


「ハイハイ……」


 俺の相槌を聞いてから、どちらかの腕の動脈を被りつく。


 針よりも太いのに、そんなに痛くないのが不思議だ。


 プスッ……


「んんっ……」


「ンムンムッ……」


 それにしても、今俺が寝転がっているところがやけにごつごつしている気がする。


 それに、少し寒い……。


……


「……もういいかい?」


「んふ……モウチョット……」


……。



……。


「……もういいかい?」


「……んー……あとちょっと」


 いったい何cc飲んでるんだろう、そりゃ致死量ってのは1000cc以上だったはずだが、


 そして、流石にこいつの小さい体で500ccとかは飲めないだろうけど、でもまた近いうち飲むことがあるかもだし……。


「いやいや、俺死んじゃうよ?……死んでいいの?」


「ダ、駄目ダヨ……モー……分カッタヨ……」


「うん、世界一いい子だ、レック、お前が使い魔で良かった……」


 そして、手探りでおそらくレックの頭がありそうな部分に腕を上げ、優しくレックの頭を撫でた。


「ウン……おいらモ……最高ニ……幸セ……ダッタ……」


「な、なんだよ、今日は自棄に甘えてくるな……」


 体を起こして抱きしめよう、そして、いつものように一緒に寝よう……。


 そう思って体を起こそうとするが、体は動かなかった、痺れている感覚に少し似ている気がする。


 そういえば、レックが血を吸ってない側の手の平の中央がやけにジンジン……チクチクする気がする。


「ねぇ……じーく」


「うん? 何……?」


「……マタ胸ノ突起掴ンデイイ?」


「ん?……乳首か?…… 駄目だぞ変なことしちゃ……」


「ソッカ……残念」


 …ん?…… 乳首を摘ままれた……?


 俺……なんか忘れてる?……。


「んっ……気持ち悪い……」


 だめだ、意識が朦朧(もうろう)としてる上に気持ちが悪い……。


 血を大量に吸われたが故の貧血……じゃないよな?


「……じーく……オヤスミ……起キタラ、全部治ッテルカラネ……」


「うっ……う…………んっっ??……レック、今何かした?……」


 何かそっとほんの一瞬だけ唇に触れた気がした。


「んー……内緒……デモ貰ッチャッタ……」 


「んー……病気中においたはお仕置きだからな……ちゃんと覚えてるよな?……」


…………。







「ウン……覚エテル……」そう返事で来たらカッコよかったかな……。


 ついでに……。 


 ジークが、『レック』って呼んでくれたくれた回数も、『大好き』と『好き』って言ってくれたそれぞれの回数も。


 オイラのこと褒めてくれた回数も、オイラと口論になっちゃった出来事も。


 オイラのために苦手なレバー食べてることも……。


 全部、数えてる、覚えてる、知ってる……。


 だって……大好きだもん……。 世界一のご主人様……だったから。


……。


 嗚呼、苦しいな……でもこれぐらいじゃないと……ジークを助けられない。



 そして、大好きなジークの血で膨れたお腹のまま、入り口でたき火をするおっちゃんたちに声をかけた。


「アノネ……今カラ……残酷ナコト……オ願イ……スル…おいらヲ………許シテ……欲シイ」


 沢山考えたけど、身を挺するしか方法は無かった。


「じーくノためダカラ……」


 ……ジークの容態を知ってか、クスリとも笑わなかった。


 代わりに片方が泣いて、それにつられるようにもう片方が泣いた……。


 自分で解決できればいいのに、迷惑かけなければいいのに……。


 だから、気が付けばオイラも悔しくてないた。


 ジークに声を聴かれまいと、大の大人が二人と一匹がわんわん泣いた。


 オイラが「ゴメンネ」って言うと


猛毒結晶(あれ)がある可能性がごく僅かながらあると知ってはいたが、忠告し忘れて、空腹で早く帰りたいが故に視界が悪い夜に山頂に行って本当にすまない」と土下座をされた。


 そんな態度をとられたからという訳じゃないが、心残りのことがあって、お願いしたらOKをくれた。



……。


……。


「あっ、ソロソロ良イヨ、血清デキタ!」


「んっ……そうか……、何度も聞くが、他の方法じゃなんとかならないのか?」


 このおっちゃん達しつこい、これで七回目だ。


「えっと、七回目ダケド、時間経ツゴトニ毒モ回ルカラ……おいらノ腎臓ト、大量ノろ過シタ血液……飲マセナイトダカラ……。……ごめんネ……」


「……何度も聞いてすまない…… 救急用具の中に麻酔はあったから、痛みはないはずだ……」


「ウン……知ッテタ……。 ア……チョット待ッテ……手紙書ク……」


「嗚呼……時間が大丈夫なら良いが……」


 そして、オイラは四回目ぐらいの最後の手紙を書いた。 それを寝どこでもある特製のポシェットに入れた。


 ……


「んんっ……んぁっ……レック……レック……」


 ご主人様は、少し発汗し、魘されていてとても苦しそうだった。


 大好きな声、でも最後に聞く声が苦しそうな声じゃなくて、いつもの声だったらいいのにな……。


 大丈夫だよ、もうすぐ楽になるからね……。


 いっぱい可愛がってくれて、いっぱい血くれたお礼……するからね……。





 それから、少し多めの麻酔薬を飲んで、おっちゃん達に手を振って、オイラは永遠の眠りについた。





……


……








「もう下山出来るから精力つけるためにしっかり食っとけ……」


「んっ……は、はい……」


 体をゆすられて起きてから思い出す、ふもと近くで倒れた記憶がある。


 でもそれ以上は今は思い出せなかった。


 最初、変な感触の肉を無理やり食べさせられ、10分ぐらいしたら体が起き上がるぐらい元気になったので


 しっかり食っとけと差し出されたスープは、僅かな野菜と、沢山の肉が入っていた。


 不味いんだけど……美味しかった。


 無事帰れる寸前なのに、おっちゃん達の顔は曇っていた。


 それから1時間程寝たら完全に元気になった。


「レックにもしっかり食べさせないと!」


 起きてからの第二声がそれだった、呼んでも返事がないのでポシェットを漁ると


 いつもより汚い字のレックの手紙があった、


「寝起きドッキリか?……」


 そう思った刹那、顔色が曇ったおっちゃん達を思い出して、嫌な予感がした。



「大好きなジークへ


 字は綺麗に描けって言われてるんだけど、急いでて汚くてごめん。


 ジーク、一緒に過ごした日々、全部覚えてるよ、名前で呼んでくれた回数とか決まりとか……


 他にもいっぱい覚えてるんだけど、省略するね、ほ、本当だからね?


 ジークの使い魔でオイラは、世界で一番幸せだったよ。


 ジークごめんね、血清つくってそれをジークに飲ませないとジーク死んじゃうから……


 オイラからお願いしたの……オイラの血肉でスープ作ってジークにあげてって


 おっちゃん達を責めないでね……おっちゃん達ずっと泣いてた……。なんも悪いことしてないのに


 あ、麻酔飲むから大丈夫だよ、痛みは多分ないからね……。


 ねぇ……ジーク……やっぱり死にたくないよ……。でもジークが死ぬのはもっと嫌だよ。


 でも、前言ってくれた言葉覚えてるから、勇気振り絞れた、ジークのために捧げてもいいって思った。


 そろそろ、いくね、次の使い魔はきっとオイラよりいい子だと思うから……


 オイラのことは忘れて……も良いからね……。


 あ、最後に……おいちゃん達を……下まで送ってあげてほしい、ジークが死ぬってことは、


 おいちゃん達も無事に下山できなかったってことになるかもだから……。


 ということは オイラ世界一の使い魔かな? 三人も命救えるんだよね、凄いね


 ……本当に……お願いだよ?……


 最後に、柄にもないこというけど、仏さまになってもずっと見守ってるからね、一緒だからね」


……。


 何から説明すればいいだろうか、レックどういう意味でこう言っているに関して。


 とはいえ、手紙の内容がなんだったのか殆ど頭に残っていない。


 残っているのは、レックを食べたことで今生きていて、


 レックからのお願い事があってそれが転移魔法で、おっちゃん達を無事下山させることと


 因みに、柄にもないこと……という一文は、死後の世界とか全然信じていないあいつだったから……。


 


 ほぼ最低限の言葉遣いで、下山の準備をした。


 下山が完了して街路樹で蹲っていると、今回のクエストの報酬金全体の八割と等級の高い保管箱に納められたレックの骨を貰った。


 かける言葉がみつからなかったのだろう、ただ 申し訳なさそうな視線と、(あわれ)みの視線を感じた。


 そして、俺は……闇に落ちた……。

泣ける小説になっているのかが自信がない……。 何はともあれ続きが気になったり、楽しめた方は是非ツイッターやSNSでの宣伝宜しくお願い申し上げます。


こんな暗い話の後になんですが良いGWを

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ