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第9話 青魔導士、猫耳姫の守護者として首輪をつける

ネフェレットは、道も門も、その先にある街もすべて自分の都合のために用意されたものだと言わんばかりに、レンの横を通り過ぎた。


群衆の様子を見る限り、今や本当にそうなっていたのかもしれない。


アリステルは、自分を立て直すだけの短い間だけためらい、それからネフェレットの左側についた。


俺は望む望まないに関係なく、右側に収まる羽目になった。


完全に門をくぐると、街の圧が変わった。


建物ではない。視線だ。


その頃には、もう囁き声が始まっていた。


青魔導士、かもしれない。

よそ者、それは確実。

問題、それは間違いない。


俺は強烈に目立たない存在になりたくなったが、その願いは即座に却下された。


レンはネフェレットのそばを歩いていた。信仰そのものが隣を歩いている状況で、六世代分の儀礼を思い出そうとしている男の、脆く張りつめた威厳を保ちながら。


彼は女神に、フリルグレイヴ卿夫妻が上で待っていると告げた。


アリステルには、見事な自制をもって、屋敷には山から何の知らせも届いておらず、ご両親はこの二日、ろくに眠っていないと告げた。


俺には何も告げなかった。


その点で、彼はこの数か月で出会った役人の中で、最もまともだった。


上層区に着く頃には、街は公共の見世物から、私的な重圧へと変わっていた。


フリルグレイヴ家の屋敷は、最も高い段丘の上に、淡い石と木で築かれていた。内側の屋根は中央の神殿庭を囲むように曲線を描き、軒の下では白い飾り紐が揺れている。


門は開いていた。


中にも人々が待っていた。


その中心に、疲れきって見えるにはまだ若すぎる男と女が立っていた。


男は肩の線が厳しく裁たれた礼服をまとい、女は幾重にも重ねた絹の衣を着ていた。その目は、アリステルが誇りの奥に隠そうとするものと同じ、暗い目だった。


どちらが親かなど、二人が動く前から明らかだった。


二人とも駆け寄らなかった。


そのことが何より、衝撃の深さを物語っていた。


本当は、そうしたかったはずだ。

だがネフェレットがここにいる。


そして古い本能は、私情より先に膝を床へ叩きつける。


先に頭を下げたのはフリルグレイヴ卿だった。


その身分の男にしては、思ったより深い礼だった。


一拍遅れて妻が続き、それから侍従、衛兵、使用人たちが続いた。前庭全体が、頭を垂れ、膝を折る波の中に沈んでいく。


アリステルも、その中に膝をついた。

ほかの者たちより遅く。


まるで、誇りを両肩から押さえ込んで、ようやく地面に伏せさせたみたいだった。


ネフェレットの表情が和らいだ。


ほんの少しだけ。けれど、それが意図的なものだとわかる程度には。


「他の者たちが忘れる方が都合がいいと考えた時代にも、あなたたちは信仰を守った。それは、小さなことではないわ」


気の毒なことに、その一言だけで、フリルグレイヴ卿は血筋の半分を取り戻したような顔になった。


一方で、フリルグレイヴ夫人の目は、すでに娘を見つけていた。


形式的な姿勢ではない。

下げられた頭でもない。

旅の泥。

隠そうとしている疲労。

そして必然のように、その視線は俺へ移った。


一瞬だけ、俺は希望を持った。

ネフェレットが彼らの感謝を受け取り、跪く人々を満足げに眺め、この一件を彼女と忠実な街の間の出来事として終わらせてくれるのではないかと。


その代わりに、ネフェレットはわずかに身を向けた。


そして小さな手振りひとつで、俺をその場の形の中へ引き込んだ。


「わたしを敬うというのなら、彼も敬いなさい」


前庭のすべての頭が、こちらを向いた。


それは即座に嫌だった。


ネフェレットの声は軽いままだった。けれど、その下にある重みはまるで軽くない。


「あなたたちの祈りが届かなかった場所まで、彼は登った。ほかの者なら引き返したところで血を流した。あなたたちの娘を、ロットと廃墟と、想像したくもないものの中から連れ戻したの」


フリルグレイヴ卿は、こちらを見るためだけに顔を上げた。


フリルグレイヴ夫人の視線は、俺の顔から外套の状態へ移り、それからアリステルへ、さらに下へと流れた。


肋骨の下に時おり走る、あのかすかな引き。


運の悪い者と、目ざとい者だけが気づくものへ。

彼女の表情が鋭くなった。


ネフェレットはそれを見ていた。

唇が弧を描く。


ただし今度は、嘲りではなく、承認がそこにあった。


「あなたたちの娘は、家名に恥をかかせなかったわ」


ネフェレットは続けた。


「正しく来た。目の前に置かれたものに耐えた。そして、わたしが手元に置くと決めた者と共に戻った」


アリステルの顔が、早すぎるほど勢いよく上がった。


「女神様――」


遅かった。


神殿の侍女たちが視線を交わした。

古い種類の視線だった。


信仰と慣習が意味の匂いを嗅ぎつけ、どれだけ早く全員の夜を台無しにできるか考え始めた時、人が交わす視線だ。


俺はあの目を知っている。


司祭というものは、どの言語でも同じ目をする。


家の者たちが止めるより先に、神殿側の列から白衣の巫女が一歩進み出た。


耳の毛には小さな鈴が編み込まれ、袖からは磨かれた貝殻の札が下がっている。動くたびに、それがかすかに鳴った。


彼女はまずネフェレットを見た。

次にアリステル。

それから俺。


その目が、俺が人生の大半をかけて恐れるようになった種類の解釈熱で輝いた。


「古き形式……」


彼女は囁いた。


「娘が神恩の下に帰還し、その命に結ばれた守護者がいる。家は暁の下で、その双方を迎える」


「違う」


俺は即座に言った。


不幸なことに、フリルグレイヴはすでに、伝統に満ちているという致命的な過ちを犯していた。


巫女はさらに深く頭を下げた。


「誓いには、しかるべき形を与えるべきかと」


「絶対に示すべきじゃない」


ネフェレットが、考え込むような音を漏らした。


はっきり笑われるより信用できなかった。


フリルグレイヴ卿の顔は、ひどく静かになっていた。


喜んでいるわけではない。

安堵しているわけでもない。


信仰が自分の娘へ手を伸ばすのを見て、それを人前で拒むことの代償が、受け入れることより大きいかもしれないと知っている男の顔だった。


フリルグレイヴ夫人の方が、もっと悪かった。


彼女の目はアリステルから俺へ移り、そこで一拍だけ長く留まった。


この一件が、噂の届く範囲にいるすべての貴族家にどう見えるかを、正確に測っている。


アリステルは片膝をついたままだった。耳は真っ赤に燃えている。


誇りと恐怖が、背筋の支配権を奪い合っているのがはっきり見えた。


「その必要はありません」


アリステルの声は、平静に聞こえるには硬すぎた。


「私が戻った。それだけで十分です」


巫女は静かに首を振った。


「姫様のご帰還だけでも祝福です。そこへ暁御自らが臨まれたなら、それは降臨。さらに守護のもとに戻られたとなれば――」


彼女は、熱心に聞こえる寸前で自分を止めた。


ネフェレットが、その努力を不要にした。


「フリルグレイヴは、守護の古い言葉を覚えているのでしょう?」


巫女はさらに深く頭を下げる。


「はい、女神様」


「幸運なことね」


ネフェレットが呟いた。


俺は即座に帰ろうとした。


繋ぎが引いた。

動けなくなるほどではない。

ただ、俺の自由について、天がまだ意見を持っていると思い知らせるには十分だった。


俺は足を止め、息の下で悪態をつき、振り返った。


ネフェレットは、窓から逃げ出しかけた猫を捕まえたみたいな顔で俺を見ていた。


フリルグレイヴ卿が、庭にいる長老たちを侮辱しない程度に身を起こした。


「女神様」


慎重な声だった。


「それが真に御意志であるなら、フリルグレイヴ家は従います。ですが、従うことと、容易に受け入れられることを、同じものとはお考えになりませぬよう」


そこだけは、少しだけ気に入った。


ネフェレットは両手を広げた。


「結婚とは言っていないわ」


それでも巫女の顔が明るくなった。


「では、仮の誓いを」


彼女は即座に言った。


「公の儀を。女神様の御心がより明らかになるまで、暁の下で守護を証す形にいたしましょう」


フリルグレイヴ夫人が、一瞬だけ苦しげに目を閉じた。


アリステルは、地面そのものに恨まれているみたいな顔をしていた。


「お母様――」


母親は答えなかった。


ネフェレットを見ている。


抗議できない嵐を見る時、人はああいう顔をする。


ネフェレットの口元が、ほんのわずかに弧を描いた。


「それも、ありね」


その瞬間、前庭が動いた。


衛兵たちが外側へ散り、境界を作る。使用人たちは六方向へ同時に走った。誰かが神殿の方へ叫び、別の誰かが奥の広間へ駆けていく。


出迎えは、もう出迎えではなくなっていた。


機械になっていた。


俺はアリステルを見た。

彼女も俺を見返した。


怒りと羞恥と狼狽が、顔の上で次々に場所を奪い合い、どれも落ち着く暇がない。


「これが君の街か」


「これは私のせいではありません」


彼女は噛みつくように返した。


「そうだな。ただの相続財産だ」


ネフェレットが俺たちの間へ滑るように入り、それぞれの肩に冷たい手を置いた。


繋ぎが脈打つ。

痛みではない。

もっと悪い。


親密さだった。


「まあまあ」


ネフェレットが、俺たちの肩に置いた手にわずかに力を込めた。


「感謝している顔をなさい。あなたたちの相互不便を、彼らはせっせと儀式にしてくれているのよ」


「俺は帰る」


「それはもう試したでしょう。結果は悪かったわ」


巫女が漆塗りの盆を手に戻ってきた。


その上に載っていたのは、首輪だった。

銀。

細い鎖。


遠目には装飾品で通りそうなほど繊細で、近づけばごまかしようがないほど親密なもの。


喉の高い位置にぴたりと沿うチョーカーのように作られており、淡い琺瑯の紋章には小さな白い石がはめ込まれている。そこから細い鎖が一筋垂れ、身につければ首の下の窪みに落ちるのだろう。


俺はそれを見た。

巫女を見た。

ネフェレットを見た。


「断る」


巫女が瞬きをした。


「守護者様――」


「俺はそれじゃない」


「では、これは誓いの印でございます」


それで安心しろとでも言うような口ぶりだった。


「女神様の御心がより明らかになるまで、守護者が守り、留まる意思を示す印でございます」


「彼女に首輪をつけることでか」


「はい」


俺はアリステルを見た。


顔全体が、髪の根元まで真っ赤になっていた。


「象徴です」


そう言う声は、今すぐ大地が開いて、少しくらい礼儀を覚えてくれればいいのに、と言っているようだった。


「人間の土地では」


俺は平坦に言った。


「女に首輪をつけるのは、かなりろくでもない意味になる」


前庭が静まり返った。


いい。

理屈で駄目なら、羞恥心が俺を救うかもしれない。

救わなかった。


最初に立ち直ったのは巫女だった。


「ネコジンにおいては」


かすかな不服を含んだ声だった。


「首輪は、信頼に形を与えるものです。守護を受け入れた証。誓いが果たされるか破られるまで、公に身につけるもの」


「慰めになる違いだな」


アリステルがゆっくり立ち上がり、俺へ向き直った。

誇り高く。

屈辱に染まり。


おそらく建物の一部にでもなって消えたいだろうに、それでも完璧に背筋を伸ばしていた。


「これ以上、ややこしくしないでください」


ひどく静かな声だった。


笑いそうになった。


どの選択肢も最悪だった。


これだけは、目撃者がついてくるというだけだ。


だから、俺は首輪を取った。


巫女が古い言葉を唱え始める。

廃神殿や祈祷札で半分だけ見覚えのある方言だった。


周囲では、また人々の頭が下がっていく。夕風に鈴が揺れる。使用人たちでさえ、今は息をするべきではないと知っているようだった。


アリステルは俺に半分背を向け、髪を持ち上げた。


首筋が露わになる。


男には、品位を保って受け止めるようにできていない光景というものがある。


それは、その一つだった。


白い肌。

細い骨。

耳の先は、必死に止めようとしているのがわかるほど、かすかに震えていた。


俺はためらった。


肩越しにネフェレットの声が流れてくる。


「あら、そんな悲壮な顔をしないで。結婚ではないのだから」


「今はな」


思念だけで首を絞められるなら、俺は彼女を絞め殺していた。


それから、首輪を留めた。


金具が小さく鳴って閉じる。


アリステルが息を吸った。


喉元の白い石が、捕らえられた暁のように一度だけ光る。


前庭が沸いた。


最初は声ではなかった。

息だった。


肌で感じるほど鋭い、全員分の吸気。


次に鐘が鳴った。それから使用人たちの声が続き、外側の衛兵たちへ広がった。そして壁の向こうの街が、噂と信仰だけが持つ効率で、この出来事を知った。


どこか上から花びらが再び前庭へ降り始める頃には、歓声はもう通りにまで届いていた。


アリステルは一瞬だけ目を閉じた。


怒りに満ちた、短い一瞬だった。


それから目を開け、また俺と向き合う。


首輪は、腹立たしいほど彼女によく似合っていた。


それが原理的に気に入らなかった。


ネフェレットは、今にも光り出しそうなほど満足げだった。


「この街、勘がいいわね」

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