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第8話 生命連結、少しだけ緩められる

門をくぐっても、街は俺たちを見るのをやめなかった。ただ、見方が静かになっただけだ。


大通りは、淡い石の広い段を重ねながらフリルグレイヴを登っていく。内側の段丘へ向かう坂道には、灯柱と古い祠が並んでいた。


俺たちが通るたびに、人々はまだ頭を下げる。けれど最初の衝撃は焼け落ち、もっと厄介なものに変わっていた。


持続する注目だ。


露台には人が満ちる。戸口には、少し長すぎるほど顔が残る。


頭上のどこかでは、鐘がまだ夕風に揺れていた。街そのものが、これを祝福と呼ぶべきか、警告と呼ぶべきか、それとも祈りと呼ぶべきか、決めかねているみたいだった。


ネフェレットは、その三つすべてが自分のものだと言わんばかりに進んでいく。


対照的に、アリステルは自分の背骨を両手で抱えて運んでいる人間みたいだった。


頭は水平。

肩はまっすぐ。

歩調は一定。


それでも、自分を保とうとする努力が、今はもう見えてしまっていた。一度気づくと、見えなくならない。


一歩ごとに整えられている。

一呼吸ごとに計算されている。


故郷というものは、人をそうさせるのだろう。


ましてや、女神の目の下に戻り、神の判断ミスで命に縫いつけられた見知らぬ男まで連れているとなれば、なおさらだ。


アリステルが少し先へ離れすぎると、肋骨の下の繋ぎがかすかに、不快に引いた。


彼女が、天に喧嘩を売らない程度の距離まで速度を落とすと、それはまた緩む。


彼女はそれを嫌っていた。

俺も楽しんではいなかった。


第二の段丘に着く頃、アリステルが俺たちのどちらも見ないまま口を開いた。


「女神様。お迎えを受ける時、私はどのように名乗ればよろしいのでしょうか」


声は平らだった。


感情をすべて箱に詰め込み、その上に座って押さえつけた時の声だ。


ネフェレットは、裸の肩越しに振り返った。


「人間たちより正しく覚えていた者たちのもとへ帰る者として」


神というやつは、必要になるまでは深遠に聞こえる答えを好むらしい。


アリステルは目を伏せた。


「はい、女神様」


ネフェレットの視線が、もう少しだけ彼女に留まる。


それから、彼女は大通りの真ん中で立ち止まった。


前方の群衆に、新しい静寂が波紋のように広がる。気に入らなかった。


ネフェレットは振り返った。淡い衣が足首の周りで揺れる。彼女は二本の指を持ち上げた。


肋骨の下の繋ぎが、一気に張り詰める。息が止まる程度に。


隣で、アリステルが小さく、意図しない声を漏らし、片手を胸に当てた。


気づけば、俺も似たようなことをしていた。


次の瞬間、圧力が緩む。消えたわけではない。ただ、一歩ごとに閉じるのを待つ手みたいに絡みついてはこなくなった。


先に背筋を伸ばしたのは俺だった。


「今のは何だ」


「緩めたのよ。これで、数歩ごとに心臓を引っ張り合わなくても動けるわ」


アリステルは、隠しきれない速さで顔を上げた。


「最初から、それができたのですか?」


「もちろん」


その答えは、原理的に腹が立った。


「それで、やらなかったと」


ネフェレットは首を傾げた。


「さっきまでは、余裕を与えて信用できるほど、二人とも落ち着いていなかったもの」


アリステルの口元が引き締まる。

俺の口元もだ。


ネフェレットの目が、俺たちの間を行き来する。愉快そうな光。


その奥に、もっと意図的な何か。


「けれど、ここはあなたの街よ。あなたの民は、他の者が壊した古い道を守った。忠実な者たちの中を歩くのに、わたしのものが目に見える力で引きずられているように見えるのは、好ましくないわ」


その言葉に、アリステルは完全に固まった。すぐに頭を下げる。


「女神様……」


俺は腕を組んだ。


「気前がいいな」


「実利的なの」


ネフェレットは訂正した。


「力ずくなら、体は近くに置ける。でも、それ以外はほとんど教えない」


彼女の視線が、俺たちの間を一度だけ流れる。


「どちらかが相手にとって不便を受け入れる価値のある存在になるには、選べるだけの距離が必要でしょう」


そう言うと、ネフェレットはこの件に満足したように、また歩き出した。


「張り切って距離を試しすぎないようにね」


彼女は振り返らずに言った。


「結び目を緩めただけ。切ったわけではないのだから」


アリステルは鼻から一度だけ息を吐き、次の呼吸には背筋を伸ばしていた。


全身の隅々まで、また形式に戻る。


俺たちは登った。


フリルグレイヴの上層の段丘には、派手さよりも古さがあった。道は広くなる。敷石は清潔になる。祠は古くなる。


家々はよそ者を驚かせることをやめ、血筋同士の長い口論に耐えるために建てられたような佇まいになっていった。


階段の脇には磨かれた水路が走り、水が流れている。彫刻された軒の下では、白い紐飾りが揺れていた。


街全体に、何代もかけて品位ある取り乱し方を学んできた家の、高価で意図的な静けさがあった。


それでも、街はまだ見ていた。


人前で跪く者は、その頃には減っていた。


残ったものはもっと控えめで、ある意味ではさらに面倒だった。


露台から下げられる頭。店の入口で胸に当てられる手。上の石段で足を止め、仕事を中断したとは言い切れない程度に目を伏せる神殿の女たち。


まずネフェレットへ。

次にアリステルへ。

そして最後には、俺へ。


それがだんだん腹立たしくなってきた。


俺はアリステルの方へ、視線は向けないまま少し身を寄せた。


「熱烈な歓迎だな」


彼女の答えも、同じくらい小さかった。


「あなたは、私より楽しんでいらっしゃらないようですわね」


「よかった。惨めさを全部一人占めしたら失礼だからな」


前方では、ネフェレットが大通りを登っていく。


夜明けがようやく空に飽きて、代わりに街を選んだみたいだった。


次の坂を登りきったところに、二つ目の門が待っていた。


街と屋敷を隔てる、内側の門だ。淡い石。青銅の留め具。


何世代もの手に触れられ、角が丸くなった祈祷文字。


両脇には、フリルグレイヴ家の色をまとった家付きの衛兵が立っていた。尾は動かず、槍は地につけられ、表情は慎重な無表情を保っている。


女神の前で恥をさらすなと、すでに命じられている者たちの顔だった。


門の敷居の前には、出迎えの一団が待っていた。


中央には、宮廷衣装と神殿の祭服をまとった者たちが集まっている。


乳白色、くすんだ金、淡い緑。


山風に、刺繍された裾がわずかに持ち上がっていた。


何人かは、こめかみに銀が混じるほど年を重ねている。


ほかはアリステルより少し年上に見える程度だった。


それでも、どの顔にも同じ表情が浮かんでいた。人前で崩れ落ちまいとする者たちの、張り詰めた慎重な静けさ。


俺たちが近づくと、その中で最年長らしい男が前へ出た。


ネコジンとしては背が高い。もっとも、年齢のせいで肩は少し丸くなっていた。


役職の重みを示すような、重厚な礼服。


両脇には若い従者が二人。


一人は白い紐を巻いた漆塗りの杖を持ち、もう一人は白い花を散らした浅い青銅の盆を捧げていた。


男の目は、まずアリステルへ向かった。


顎が一度だけ震える。


それから、彼は彼女の隣にいるネフェレットを見た。


残りの全身が、それに続いた。


痛そうなほどの速さで、男は両膝をついた。


従者たちもすぐに続く。背後の神殿の女たちも。門に近い衛兵たちも。


完璧に乱れた波のように、跪く動きが外へ広がっていった。


アリステルだけが立ったままだった。


衝撃の方が、先に彼女へ届いていたからだ。


老人は額が石に触れるまで頭を下げた。


「我らの上に、暁を」


囁くような声だった。


その後に落ちた沈黙は、そうではなかった。


ネフェレットは、ずっと昔からそうされるのが当然だと決めていた者のような顔で、老人の前に立ち止まった。


「立ちなさい」


誰も動かなかった。


彼女の口元が弧を描く。


「ええ、今と言ったのよ」


最初に立ち上がったのは老人だった。

もっとも、片膝をつくところまでだったが。

その目は濡れていた。


おそらく、この出迎えのために用意していた正式な口上は、それでかなり台無しになっている。


「お許しください、女神様。あまりにも長い世代が過ぎました」


「ええ。その世代の中で、多くのものが失われたわ」


老人は目を伏せた。

答えは返ってこなかった。

たぶん、返せる答えなどなかった。


周囲の者たちは頭を垂れたまま、信仰と、その信仰が遅すぎたのではないかという疑念のあいだに捕らわれていた。


老人はもう一度、頭を下げた。


今度は少し落ち着いている。


「フリルグレイヴ家は、女神様を歓迎いたします。この街も、女神様を歓迎いたします。我らは、この日をこの目で見ることができるとは思っておりませんでした」


ネフェレットは彼の向こう、開かれた内門の奥にある屋敷へ視線を流した。


「それでも、灯は絶やさなかったのね」


老人の喉が一度、動いた。


「守れるものだけは、守ってまいりました」


ネフェレットは頷いた。


その答えが、彼女の中にある何かの基準を満たしたようだった。


そこでようやく、老人の視線がアリステルへ戻る。


女神の前でどうにか保っていた平静が、また崩れかけた。


「姫様」


声は、今度は少し掠れていた。


「お戻りになられたのですね」


アリステルは頭を下げた。深くはない。


ネフェレットに向けたものとは違っていた。

信仰よりも、重みのある礼だった。


「はい、家令レン」


レン家令の目が、彼女の肩にかかった濡れた外套、裾についた乾いた泥、姿勢と称号の下に隠そうとしている疲労をなぞった。


彼はすべて見た。


そして立派なことに、表情の端を崩さなかった。


それから、彼の注意が俺へ移る。

そして、留まった。

困惑ではない。


最初に来たのは認識。次に計算。


彼は俺が誰なのか、正確に知っていた。


アリステル姫を山へ連れていった雇われの護衛。仕事を終えたら、消えるはずだった男。


予想していなかったのは、これだ。俺がまだ彼女の隣に立っていること。


武装し、旅に汚れ、気楽に見過ごすには年を食っていて、慎重な男なら余計な疑問を抱き始める程度には彼女に近いこと。


その疑問が、彼の目の奥に列を作っているのがほとんど聞こえた。


彼には、それを露骨に尋ねないだけの自制があった。


「ソーン殿」


ようやく彼は言った。


見えない罠を踏まないように足を運ぶ男の、慎重な声だった。


「あなたの務めは、神殿までと伺っておりました」


俺が答える前に、ネフェレットが答えた。


「こちらはラフェル・ソーン」


明らかに楽しんでいる声だった。


紹介に異議を唱えることも考えたが、女神はもう勢いに乗っていた。


「わたしの青魔導士よ」


レンは顔色ひとつ変えなかった。


それは、少し感心してもいいくらいだった。


若い衛兵の一人は動揺した。侍従の一人も、これまで聞いたあらゆる噂を思い出し、その半分ですら問題を控えめに言っていたのではないかと気づいた人間特有の静止を見せた。


アリステルは、ほんの一瞬だけ目を閉じた。


この街が、これから俺たち二人に何をするのか。


その最初の気配だった。


最初に口を開いたのは、レン家令だった。


「それでは、フリルグレイヴ家はソーン殿も歓迎いたします」


慎重な声だった。


俺は、考え直した方がいいぞ、という顔で彼を見た。


彼は考え直さなかった。


ネフェレットは、それもまた気に入ったらしい。


「素晴らしいわ。まずは食事から始めなさい。この人、空腹だと機嫌が悪くなるの」


「意識があると機嫌が悪くなるんだ」


「ええ。それもね」


レンは静かに頭を下げた。


「すべて、すでに整えてございます」

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