表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

喜怒哀楽

side 魔物視点


我は王である

狩人に従う「第Ⅳの王」である。


ゆえに、ゆるせん。

許せん、許せん、許せん!!!!!!!!!!!!!?


「何なのだ!?お前は何なのだ!?」


目の前にいる少女は笑う、嘲るがごとく、見下すがごとく、憐れむがごとく




少し前だ


我は、いや我々4体の王は魔物の群れを使った、人に()()()()()を与える計画


神への恩義尽くす、ゆえの生贄


という計画を実行していた。


おおかた人の住む地()は破壊し、人は狩りつくした。


残るはこの地だ、そう考えていた時、妙な報告を聞く。

我々の眷属が入れぬ奇妙な結界。


聖なるものであれば破壊できただろう、邪なるものなら崩壊はよういだったはずだ。


しかし、ちがう。

聖なる結界のように魔物の攻撃を防ぐわけでもなく、暗黒結界のように人の恐怖によって強度をますでもない。


魔物を侵入させないだけ。

魔物の攻撃は結界の中にいる人間に届き、中に入ろうとすると得体のしれない恐怖が体を押し返す。


檻。

その感覚に近いだろう。


我々はそんなもので閉じ込めねならぬ理由を考えるべきだった。


報告聞いた我々、4体の王は結界を破壊しに来ていた。


「む?」

楽の王が言った

「面白い、、」

喜びの王が興味を示した

「入れぬではないか!!!!!!」

遺憾の王が叫んだ

「ああ、悲しかな」

悲しみの王が嘆いた


この結界に対し、各々が感想を述べるそんな時だった。


「お!あれあれ~あんなところに・・・」

奴がでた



「あの小娘から情報を引き出そう」

楽の王がそういった瞬間



体がなくなった。



頭が自由落下し、地面に落ちる。

うつろな目はこちらをとらえ、まるで危険を示すかのように顔を苦悶にゆがめた。


「虫さんがいるなぁ?」


我々に恐怖を抱かせるには十分だった。


「っ!?」

我はとっさに()()()()をはなつ


「ん?デバフの解除不可の煙?いやちがうな、変化の強制か、、、何らかの縛りで能力の幅を見上げている様子も見られない、、、、対話を求めているのかい?」


「ああ、そ」

私がそう言いかけた途端


「深淵の監視者」

悲しみの王が唱えった瞬間、少女の足元に穴ができ、大量の鎖が彼女を闇へと引きずり込んだ。


悲しみの王が最大火力をだす、禁術。

これは奈落に敵を落とすたったそれだけの魔術だが、殺す技ではなく閉じ込め監禁し、力を吸い取る技である。


ようするに、防御を貫通し、回避のすきを許さず、不死者だろうと殺す技。

初見殺しである。


「なんだったのだ、今のは」

あっけなく、おわってしまった。


「それよりも、我らが一柱がやられたのだ!!()()なぞ破り捨て人間どもを嬲り殺すぞxaxaaa!!!!!!!!!!!!!!!!]

人の顔が溶け、ムカデのような頭があらわになる。


異形の頭が怒り狂う様子は人間が見ればトラウマものだろう。


「ああ、かなし「いねぇ?」

悲しみの王が口から裂けた。

悲しみの王はその体を縦に真っ二つに立ち切られ、血しぶきをあげながら死んだ。


あたりには同胞の口や腕、歯の一部が転がり落ち、地面には血が広がる。


それをしたのは


あの奈落に落ちたはずの小娘だった



「貴様!!!!!!!!!!!」


「うるさい」


ぐしゃぐしゃ


遺憾の王が消えた。

今度は血すら残っていない。

どうなって、、、


次の瞬間答えが分かった。


「ぺっ!」


少女が口から出したのは同胞の真っ赤な眼球だ。


殺せ

本能が警告する


次の瞬間、腕がとんだ。

反応などでぎない。

「人間の魔法 戦の喜び」

「怪物の魔法 好奇心」


「ん?なぜ僕にバフをかけたんだい?」


「話せばわかる。わかるからいったんやめないか?」


「いいよ」

ソレは一瞬の迷いもなく答えた


「私を殺さなかったということは何かしら理由があるのだろう?」

「情報か?」


「「ソロモンの秘術」「並行世界」「存在しない天使」「主人公」「世界のバグ」のことかい?」


「、、、なぜ知っているんだ???」

この小娘は、、、、知っている。

この計画の発端を

なぜ我々が人を殺しエネルギーにしているかを


これはまずいぞ

「では、小娘、貴様は何を求める?」


「一つさ」

()()()()()()()


「そうか、ならばおそらく目的は()()()()()()()()


「納得はしてないだろう?」


「・・・」

核心を突かれた。


笑いがこみ上げる

この娘知っているのか


「ああ、喜ばしい。喜ばしいぞ!!!!」

「我はようやく、、いやまて」


お前はなんだ??


おそらく、この結界を張ったのは「主人公」だ。

断じてこの娘などではないはず。いやまさか、、、ダブル主人公?


「断絶結界」

小娘がそういうやいなや黒い結界が広範囲に広がった

「これで外には出られないし、邪魔もない、音もでない」


、、、、まあいいか。とりあえず


喜びの王は構え


天才少女は敵を観察する


「「さあ、始めようか」」

両者の掛け声とともに



天才 対 王 の戦いが始まった。





「有頂天」

私は空をとび、小娘を見下ろす


「えい」

小娘がそう発したとたん近くの木々が地面から抜け、私の方に向かって来た。


「笑わせるな!!」

私は木々を粉砕し、体制を整える


「狂喜」

人差し指で小娘をさし振り上げた。

すると小娘の穴という穴から血が、、、出ない。


「残念♡」


次の瞬間、不可視の斬撃が私の体を切り裂いた。


「うぐ!」

即座に傷を治したが、、、、体内には魔法で出来た水が取り残されていた。

魔放水は針のように変形し、我の体の内から外へと突き出た。


「水か!」

おそらく奴は、光の反射やらなんやらを調節し透明な水を作り出し、射出。

我の体内に水を入れ、その魔放水の形を変化させ我を貫いたのだろう。


「そう来なくてはな!!!」

「欣喜雀躍」


風が吹き、不可視の糸となり、小娘の体にまとわりついた。

本来は、強制的に踊らせる技だが今回は違う


「ふぅん??」

小娘はじっと見つめている。


当然のように不可視の糸を見るか、化け物め


私は指を動かし、小娘の体を操り自らに自らの首を絞めさせようとするが、、、失敗。

小娘は足を振り上げ小さなクレータを作った。

その結果、風の糸が断ち切れ、私の作戦は失敗に終わ、、、、らない。


人に祝砲を届けよう(雷神)


小娘のけりによって発生した煙の中からあまたの雷の束があらわになる。

その雷の束はたった一人の少女に飛来しさらに大きなクレータを作った。


しかしこれは全弾防がれたことによる結果だった。


「やっt、!!!!!!!!!!!!!」」

我は背後から嫌な予感がし即座に有頂天を切り自由落下する。


、、、、が遅い。



「!!!!!!!!!!!!!!」

なんとか必死に声を出すのを耐える。


左足を切り落とされた。


「満足・充足すなわち最善にして最高」

落下する左足をつかみくっつけ戻す。


「捕まえた」


しかしその途中で頭をつかまれ地面にたたき落とされてしまった。


ドゴォオォン!!!!!!!!

轟音が辺りを支配する。


「化け物め」


「鏡を見なよ」




「幸甚の至り」

私はMPの3割を消費し仲間の「悲しみの王」を復活させた。


「あれ?一人増えたか」

「けど、それでどうにかなるかな???」


それは嘲笑だった。


「ああ、もちろん」


私は復活したての悲しみの王の首をへし折り代償を支払う


「遊そべ、楽しめ、笑え!」

「管理者権限(B4) 原初の世界」


「・・・へぇ?」


景色が塗り替わる

小娘は興味深そうに周りを見つめるがすぐに興味を失ったのか、視線を外した。

忌々しい


「小娘、魔法を知っているか?」


「ん?うん」


「魔法というのはいわば変化、MPという万能の物質のある側面を強くするそれが魔法だ」


「ちがうね、魔法というのは、精霊からの好感度。どれだけ魔法の源である精霊に好かれるかで威力も範囲も変わるものだ」


「この世界には精霊がいないから、魔法は使え…まさか」


「疑問に気が付いたか?では次に移ろうか」

「スキルとは?」


「教科書さ、数学でいう公式だ。これをやったらこれができる。それがスキルだ。」


「いやちがうな、スキルとは誰かのコピーだ。例えば剣術レベル①の人間が扱う突きは初心者のものだが。レベル5となればこの世界にいた達人のそれと全く同じものになる。しかしこれはレベル9からは違う。オリジナルだ。完璧なオリジナルの技を作れたもののみがその領域にたどり着ける。これが()()()()()()()()だ」


「世界ごとに仕様が違うのか!?」


「その通り、ここはお前がいた世界とは法則が違う。つまりお前はこれを知らない」

「吸血鬼の魔法 ブラッド・ボーン」


瞬間小娘の頭が爆発した。

いや爆発というより脳の一部がはじけ飛ぶというものなのだが、、、

当然のように笑顔を絶やさないか、、まぁいい


「降参しろ、いやしなくてもいい我自体は負けることも死ぬこともよい。ただこれ以上、主の邪魔いや、この世界にかかわるな」


「断る」


「そうか、せめて抵抗させてもらうぞ」


「こい」


「吸血鬼の魔法 ブラッド・ボーン!」

先ほどは威嚇も込めて対象を手にしたが次は目を対象にする。

殺す


、、、はずだった。()()()()()()()()


「っはははは!化け物が!!!」

思わず声が出る。


「君がMPの血液の爆発という側面に強めるのならば、それを私の魔力で塗り替えせばいい(学習+理解+魔道の極み+etc)」


こいつ、一瞬で理解したのか!!


っち!


「人魚の魔法 ウォーター・ボール」

私は魔法の上書きがされないよう、魔法で作った水ではなく、もともとある川の水を集め放つ。

これは、水の速度を速めるという側面を強くした。

対処法は水の自体の蒸発だが…音速を超えた水球だ反応はできる、、、らしいな


「遅い!」


小娘は体術で水球ぶっ飛ばした。


「知っているわ!人に祝砲を届けよう(雷神)


すぐさま我のオリジナル Lv10/10雷神 をぶつけ感電させる


「うぐぅ!?(演技+女優+魅力+アイドル+理解+etc)」


聞いていないくせに紛らわしい真似を!


「え~と、こうかな?」


私の背筋が悪寒を訴える


「星の魔法 大噴火」

指から魔法陣を展開する


「っち!有頂天!」

私は小娘を空高く飛ばし、狙いをずらす。


「死ね!」

空の上に向かって雷の束を集中砲火するが、、


「貴様ほんとに人間か!?」

お返しと言わんばかりに空から隕石が飛んできた。


このまま落ちると地球が滅ぶぞ!??!?!?


受けるしかない

「王の魔法 スヴェル」


空に氷のような巨大な盾が展開される。

っちぃぃぃいいいいぃぃぃぃ!!!!!!!!!


しかし無情にも盾にひびが入った。

足りぬ、、か


「ぐうぅぅぅぅううぅぅぅぅ!!!!!!!」

我はこの世界(神の魔法)の頂点に身(  )をささげたも(我が身、世界を守る)のなり(盾となれ)!!!」

右半身が犠牲にし、アンキーレを呼び出す。


「お返しだ、小娘ぇええ!!!!!」

私は右手でアンキーレの盾を操り、盾ごと小娘を打ち上げた方向に投げる


「いいね」

どこからどもなくそんな声が聞こえる。


「いい声を聞かせておくれ」


「黙れ、この破壊者が!」

「スキル 逸楽不終朝」


これは相手と自分を著しく性能を落とす技。

これが意味する事すなわち


「ステゴロだボケ小娘がぁあああああ!!」


「あはははは!!!!!君最高だ」

このときはじめて敵の表情が変わった。







殴る蹴る

(ああ負ける)たった一人となってしまった王は感じる


殴る蹴る打ち込む

優勢だったのは最初だけ、不意打ちに対処されればあとは単純な技量勝負だ。


殴る蹴る打ち込む投げる

技量では完璧に負けている、それでも何とか持ちこたえているのは戦闘経験の差


殴る蹴る打ち込む投げる守る

耐えられない、右からくるストーレートを足場を砕いて体制を崩そうと、ただ蹴りに代わるだけ


殴る蹴る打ち込む投げる守る絞める

まだだ

まだ終わってたまるものか。




王と天才の戦いは、当然片腕がない王が不利だった。


「これで、、、終わりさ!」

次の瞬間、少女の手は喜びの王の腕を貫通し心臓を貫き、勝負が終わった。


はずだった。

「ほざけ」

「満足・充足すなわち最善にして最高!!」

喜びの王の腕が突如として再生し少女の頭をわしづかみにする。


「!?」


「馬鹿め!勝負とは最後の最後まで分からないものだ!!」

「その慢心が敗北へとつながるのだ馬鹿が!!!」


「・・・はははあは」

「君、良いね!!」


王が死ぬのが先か?

天才少女の頭蓋が割れるのが先か?



その結果勝ったのは


当然のごとく






南波 葵だった。


「ふっ・・・・ははは!!!!!!」

「ここまで完膚なきまで負けると逆にすがすがしいものがある」

喜びの王は血に伏せ、つま先から少しづつ崩壊を始めている。


「あははは!僕も楽しかったさ」

いつしか、小娘はようやく人らしい笑みを浮かべていた。



「ん?」

「あれ?」



「ようやく違和感に気づいたか?」


少女はようやく違和感に気づいた

なぜ、この王だけまともに戦ったのか?


遺憾の王も、悲しみの王も、楽の王も瞬殺した。

その気になれば喜びの王ですら瞬殺できたはずだ。

ではなぜしなかったか?



「そもそも我の勝利条件はお前を殺す事ではない」

「お前を弱らせることだ」


「ふぅん?この程度半日と立たず回復するけど?」

少女は己が何かしらの術中にはまっていることに気が付く


「わかっているとも」

「だからこそお前に喜びを教えた」


「は?」


「お前は我との戦いによって「楽の王の魔法 戦闘による喜び(戦闘狂)」と「楽の王の魔法 大技を受ける楽しみ(好奇心)」を得た」

「これはお前がお前の目標を達成するまで消えないし、消せない」


「、、、、やってくれるじゃないか」

ああ、そういうことか

この楽しさの正体はそれか


勝負には勝ったが、、、実質これは敗北だな

その事実は天才に負けを認めさせるには十分だった。


「貴様の勝ちだ、、、完敗だ」

「せいぜい喜びをかみしめるがいい、、、さらばだ小娘」


実はこそっと地球の危機を救った英雄はチリとなって消えた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ