部下が優秀すぎる?
課長としてリモートワークをしている部下の進捗を確認するのも大事な時間である。
昨今、AIの導入によりタスク管理は楽になったが、やはり部下のメンタルを見たりと上司にはやることが多いのだ。
最近、入社してきた新人と画面越しに話す。
「最近どうだね?進捗の連絡は受けているが、何か困ったことはないかね?」
「メールでご連絡している通り、順調に進んでおります!」
(やはり、優秀なんだよな、この子は。我が社の人事も素晴らしい仕事をする)
「懸念事項はないかね?」
「そうですね。A社の専務から問い合わせが来ておりますが、対処可能な範囲ですので、こちらで処理しておきます」
「そうか、専務から……やはり専務も注目するくらいのプロジェクトだからな。先方も不安になっているのだろう。きっちりフォローをしてくれたまえ」
「勿論です!我が社はお客さまを大事にする。その心までも……ですよね」
「そうだ」
(やはり、優秀だな)
「何か悩んでいることがあったりしないか?」
「毎日、画面を見すぎて目が痛いんですよ」
(頑張っているんだな)
「ついでに、ち●こも痛いですよ」
(意味変わってきたな)
「本当に毎日疲れて疲れて」
(仕事でだよな?)
「課長も毎日大変ですよね?」
「そ、そうだな。仕事は大変だな」
「本当に大変ですよ。最近はAI使って自動化しましたよ」
(おお、仕事だな)
「それは良いことだ。我が社はAIの導入を推奨しているからな。バンバン使ってくれ」
「はい!AIで検索の自動化と選定ができるようにプログラムを組みましたよ」
(な、何の検索と選定かな?)
「仕事頑張ってるんだな」
「勿論です!クライアントからも喜ばれていますよ。メール転送しましょうか?」
「いやいや、疑ったりなんかしていないよ。大丈夫だ」
(信頼が大事だからな。そうかクライアントから喜ばれているか)
「クライアントからは、僕の審美眼を信じていただいております!」
「そうかそうか」
(審美眼?SIerにも必要か……)
「クライアントからも次はないのかとせっつかれてまして、困ってしまいますよ。忙しくて」
「そうかそうか!いや、今社内で新商品を開発していてな」
「任せてください!それもきっちり売り込んで見せますよ!」
(も!もって言った)
「仕事を頑張ってくれよ?」
「勿論です。仕事を頑張りますよ!」
(……ダメかもしれない)
後日。
「我が社の新商品も沢山の常連顧客に売れましたよ!」
「そうかそうか!」
(ああ、まいっか)




