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頭の上の数字
定番のネタがやりたい病
「あっ、あの人13だ」
私はあるときから人の頭の上に数字が見えるようになった。漫画やアニメでよくあるアレだ。
「あの人は56」
なぜか女性ばかり数字が高く男性は0が多い。
因みに私は0だ。女性でも0はいる。
長くその数字の意味がわからなかった。
あるとき4372という圧倒的な数字の女性を見かけた。思わず声をかけてしまった。
「お姉さんお茶しませんか?」
完全にナンパみたいになってしまったが、釣れた。ナンパちょろい。
お姉さんに正直に数字が見えることを伝えたら、お姉さんに家に連れ込まれた。私ちょろい。
綺麗に整頓されたお姉さんの部屋は、沢山の本に囲まれていた。
お姉さんはお洒落なティーカップに紅茶を淹れてくれて、本棚から一冊の本を引き抜き、テーブルにおいた。
……知らない世界の本だった。
後日、私の頭上の数字は30を超えた。
隠れても私にはわかるよ。
1000を超えた人にはまた声をかけるようにしている。
「おすすめの1冊を教えてください」
皆驚いた顔をするが、同士とわかると快く教えてくれる。
私には腐った人が見えるらしい。
これは私が東京の片隅で腐女子展覧会を開くまでの話。




