ギャル最高!
とある有名大学の講義室に人生の苦悩を表現したような皺を持つおじいさんがいた。
おじいさんは講義室に詰め寄せた学生たちを前に堂々という。
「昨今、オタクに優しいギャルは幻想だという説をよく聞く」
ギロリと周りを見渡せば、勇敢な生徒が声を上げる。
「オタクに優しいギャルは幻想です!」
おじいさんは深く頷く。
「そう思うのは致し方ないのかもしれない。しかし、皆考えて欲しい」
たっぷりを間を置いて語り始める。
「オタクの言葉、例えば『草』などをウケる!と言ってすぐに取り入れるのはいつだってギャルだったではないだろうか?」
ハッとした顔をする生徒たち。
「オタク文化を研究していけばわかる。オタク文化をいつだって一般人に普及したのはギャルなのだよ」
本当にそうか?と疑問に思うものはいなかった。
「ギャルとは海のように広い精神を持っている。そして、赤子のように純真無垢な心によって圧倒的な吸収力を誇る」
教室にいたギャルが頷く。
「つまり、ギャルという生物の特性が、オタクという存在そのものを受け入れる器があるのだ」
その教室にはもう茶々を入れるものはいなかった。
「ギャルはオタクにだけ優しいわけではない。そんな学説もあるが、まっこと真実であろう」
おじいちゃんは手に汗を握りながらも拳を振り上げる。
「ギャルはオタクにすら優しい。いや、オタクすら優しくできないギャルは真のギャルではないのだ!」
観衆と化した生徒たちも気づけば拳を握り締めていた。
「その定義を持って、オタクに優しいギャルは存在するのだ!」
教室は無数の拍手で包まれた。オタクに優しいギャルとは存在するのだ。




