↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去も異世界も含めればこんな人たちがいた!……きっと  作者: 夕暮れの家


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/46

当たり前の基準

 私のおじいちゃんはいつもニコニコしている


 何でもないことにもいつもありがとうと嬉しそうにいう


 私が会いに行くだけでいつも感謝される


 私は別にそんなすごい存在でもないのに、丸でスターが家に来たみたいにもてなしてくれる


 おじいちゃんはおじいちゃんらしい趣味がある。盆栽だ。その盆栽にいつもありがとねと声をかけている


 ある雨の日おじいちゃん家に遊びに行った帰り、空が晴れたら空に向かってありがとねと言っていた


 私もおじいちゃんみたいな人になんとなくなってみたいが、そんな感謝したいことがない。おじいちゃんみたいに空が晴れてありがとうという気分にならない


 ある日、仕事でミスをした。大きいミスだ。たるんでいると怒られた。凹んだ。都会の様々な不満が噴き出してきて、もうなにか嫌になった


 気づけば夜行列車に乗り、おじいちゃんの家に来ていた


 おじいちゃんは突然来た私をありがとねと言って家に入れてくれた


 おじいちゃんは何も言わなかった。だから私が逆に聞いた


「おじいちゃんはなんでそんなに感謝できるの?」


 おじいちゃんは笑いながら教えてくれた


「当たり前の基準が低いんだよ。当たり前の基準を下げると感謝で埋まるんだ」


 私は不意に気になって聞いてみた


「昔からそうなの?」


 おじいちゃんはおばあちゃんの遺影を眺めながら少し力なく笑った


「失ってみて気づくことがあるんだよ」


 おじいちゃんはそういうと台所に立った


 私は当たり前の基準が高かったのかな?

 おじいちゃんの作ってくれた筑前煮を食べながら考えていたが、言わなければいけないと思っていった


「おじいちゃんありがとう美味しかった」


 おじいちゃんは笑ってこちらこそと言った

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。