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有名ベーシストは今日もお嬢様に仕える
「カチコチいいなさい」
俺はこれでも有名なベーシストだった。
武道館で演奏したこともある。
しかし、俺の才能に嫉妬した奴によって嵌められ、莫大な借金を抱えることになり、不祥事から表舞台から姿を消すしかなかった。
自室で自死を選ぼうとしたとき、突然部屋の扉が開き、今のお嬢様が現れた。
「私に仕えなさい」
その命令は静かに心を握りつぶした。
俺は生まれ変わった。
お嬢様のメトロームに。
「最近良いメトロームを買いましたの」
今日もお嬢様たちの前で上半身を一定のリズムで揺らし、「カチコチ」と奏でる。
あ~麗しきお嬢様(恍惚)
私のリズムで踊ってくださいまし……




