僕のコンビニデビュー!
僕は今日コンビニデビューをする!
学校が終わりランドセルを置いてお小遣いを持って、いざコンビニへ!
家から自転車で15分、着いたコンビニは国旗のようなマークをしている。
ドキドキしながら店内へ足を踏み入れる。
明るい店内には色々な商品が並んでいる。
お菓子も気になるが、僕は飲み物を買おうと思っている。
たけし君がコンビニで買ったジュースを自慢してきたのだ。羨ましかった。
店内の奥まで入り、扉の中に並んでいるジュースを眺める。
僕は自分でいうのも自慢みたいだが、この間テストで100点取った。
頭はいい方だ。
だから、お得に買い物ができる。
できるだけ大きくて安いもの。
そして、美味しそうなもの。
「これだ!」
ペットボトルに赤いラベル。
カタカナで『ウィルキンソン タンサン』と書いてある。
炭酸は好きだ!
量が多いのに他の商品より安い!
これしかないと思った。
意気揚々と商品をゲットして、レジに持っていく。
お母さんと来たときにセルフレジは覚えた。
一人でやるのは緊張したけど、なんとかできた。
やっぱり、僕は頭がいい。
コンビニを出て、暑い日差しの中、公園のベンチに座る。
丁度いい具合が喉が渇いている。
戦利品のウィルキンソンというジュースを開ける。
プシュー
炭酸が勢いよく抜ける音が気持ちいい。
どんな味がするのだろうか?ワクワクする気持ちを抑えきれず一気に流し込む。
「ぷふぁ~、美味しい!」
喉を抜ける炭酸が気持ち良い!二口目を口にする。
ん?味がしない?
気のせいかと思ったが、やっぱり味がしない。
「……美味しくない」
僕のコンビニデビューは夏の日差しの中、シュワシュワ弾ける無味の泡と一緒に、少しだけ苦く消えていった。




