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世界がゲーム化しました  作者: 010110101011000110101
3/3

世界

 世界の確変が起こった日、当然のことだが世界は大混乱に陥った。

 ある者は会社で、ある者は学校で、ある者は自宅でその時を迎えた。

 それは結果的に多くの命が失われ事となった。


 まずセーフティーゾーンと呼ばれる、モンスターが出現せず出入りできない空間が有る事に人々は気が付いた。

 これは偶然の産物であり、学内にいた学生や一部の施設内にいた人々は無傷でその時を迎える事が出来、いざ家に帰ろうとセーフティゾーンから出ようとした瞬間にモンスターに襲われることとなった。

 その際に後ずさりして、セーフティゾーンにもどったことで一命を取り留めた者も多くいる。


 戦闘に関しては、意図的に用意されたのだろう。

 街の至る所に武器や防具が落ちていた。

 人々はそれを身に着けて時に戦い、時に守りと毎日を過ごしていた。


 新たな変化が起こったのは世界の確変から10日が過ぎたころだった。

 セーフティゾーンの一つが壊滅した。


 その情報は大きな混乱を引き起こした。

 安全地帯とされていた場所が、陥落した。

 それは明日は我が身という事だった。


 それから20日が経って、セーフティゾーンの陥落条件が解明された。

 周囲のモンスターの数が一定数を超えた場合である。

 その一定数は、セーフティゾーンを中心とした一帯にいる生存者の2倍~5倍と推定された。

 その結果を知って人々はモンスターを狩る事を決意した。


 当然死傷者は出る。

 だが全員でそろって死ぬよりはよほどましだと結論が出された。


 一部の物は政治家への不平不満が爆発した者もいる。

 だがもはや政治など機能していない現状で、その怒りの矛先は行き場を失い周辺の人々へと向かった。

 こうして人々は秩序を失った。


 それからすぐにセーフティゾーンには固有のルールが設けられるようになった。

 基本は元の法律と同じだが、度重なる違反者には死と同等の結末が用意されていた。

 安全地帯からの追放、それも違反者の額に焼き印を押しての追放だった。

 それは他のセーフティゾーンへ逃げ込まないための措置とされ、各地で導入された。


 もっとも殺人や強姦などの罪人でない限り早々追放されることはなく、基本的には外での労働、つまりモンスター討伐を強要されるだけだった。


 またセーフティゾーンでは食料の分配が行われた。

 この食料はモンスターを倒す事で得られる。

 それ故に、モンスターを狩る者は優先して食料が分配され、逆にろくに働かない者にはまともに分配されることがなかった。


 こうして、各セーフティゾーンは個々が国のようになっていた。


 ある日、新たな発見があった。

 モンスターの徘徊する地域で、強力な戦闘力を持つモンスターが確認された。

 それは各地で確認され始め、通称とうぃてボスモンスターと呼ばれるようになった。

 ボスモンスターは非常に強力で20人でかかって撤退させられるかどうかという強さだった。

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