うちの子天才 SIDE:アルトゥール
真夜中。
いつもの4人……ユフィーレ見守り隊筆頭の4人で、俺の執務室に集まっていた。
本日の昼間、ユフィーレから報告が上がったやばい代物について他の3人に説明したところ、事態を把握した3人は、揃って固まると言う面白い光景が見られた。
わかる。
わかるぞ。
俺もあの時、お前たちみたいに固まりたかった。
ユフィーレを驚かさないために我慢したが。
お前たちが正しくこれのことを理解してくれて、実に嬉しいかぎりだ。
さあ、仲良く頭を抱えようじゃないか!
「やばいっすよ、これ!」
「やばいどころの話じゃないわよ!現状、作れるのはユフィーレちゃんだけ!ユフィーレちゃんの奪い合いが起こるわよ!」
「そもそも、いろんな場所の勢力図が書き変わります。そこらへんの素人が、魔法師になれるなんて!しかも、属性関係なく!」
今の戦争は、魔法師の数が行方を握っていると言っていい状況。
だがこれがあれば、非戦闘員が魔法師になれる。
つまり極端な話、小国でも大国に勝てる見込みがあると言うこと。
まぁ、小国のみがこれを手にした場合に限るが。
そして、魔法師の絶対優位が覆される。
傲慢な魔法師に困っている国は、魔法師に頼らなくて済むし、魔法師を黙らせることもできる。
ユフィーレは優しい子だから、単純に俺たちの身を心配して作ってくれたのだろう。
それは、すごく嬉しい。
嬉しいのだが……
単純に喜べない恐ろしさが、これには秘めている。
ただでさえ、光属性の能力がずば抜けているのに、これの価値も付加されれば、とんでもない。
ユフィーレの存在で、戦争が起きかねない。
まぁ、そんなことは、絶対にさせないが。
全ての推測は、ユフィーレの存在が公になった時の仮定。
公にならなければ、何の問題もない話だ。
「これを使うのは、ギルドマスターとして許可する。が、これまで以上に、ユフィーレの存在を隠せ。できるだろ?」
「「「当然。」」」
「それにしても、ユフィーレはすごいっすね〜。まだ正式に魔法習い始めたばっかりでしょ?」
「そうなのよ!1回見聞きしたら、それを覚えるどころか、応用までやってみせるのよ!天才って、ああいう子のことを言うのねぇ。」
「暗号文書も、片手間に解きますし。」
「当然だろう?うちのユフィーレは、可愛くて、賢くて、天才で、可愛いんだからな!!」
そんなの当たり前のことだろう?
誰が見ても、同意する。
しないやつなんか、この世に存在しない!
むしろ、存在させない!
うちの子、最高!!




