名付け
行きとは異なり、5人と1体?でギルドに帰ってきた。
ノインはわたしの部屋に、素材を置きにきてくれている。
他の皆んなは仕事とかいろいろやることがあって、ギルドの入り口で別れた。
アルもわたしの部屋に来ようとしていたけど、ロシュアに捕獲されたまま、執務室に連れて行かれた。
その顔が何とも言えなくて、ちょっと可愛かった。
アルには内緒だけど。
「んじゃ、俺も行くな〜」
「ありがとう、ノイン。」
「おうよ!」
現在わたしの部屋には、わたしとユルルングルだけ。
素材は机の上に置かれ、わたしはその前に置いている椅子に座った。
ほっと一息ついて、皆んなに大事なことを聞き忘れていたことに気がついた。
あ、ユルルングルのこと、詳しく聞くの忘れてた。
お世話とか、どうしたらいいんだろ?
あ、それに、まず名前がいるよね?
ずっとユルルングルじゃ、アレだし。
名前……名前……
天候を操る……虹蛇……
「よし。ねぇハオウって名前はどうかな?強そうじゃない?」
シュー
いいってことなのかな?
……たぶん。
「ねぇ、ハオウ。ご飯は何食べるの?」
腕に体を巻き付けて、肩に顎を乗せていたハオウに尋ねてみる。
すると、わたしの身体から少量の魔力が抜けて、ハオウに入っていくのがわかった。
つまり……
「魔力が、ご飯?」
シュー
食費がかからなくて済むね。
寝るのは一緒のベッドでいいとして。
あとは……
「トイレはどうするんだろう……?」
ぼそっと呟いた言葉に、ハオウは顔を上げてわたしをじっとみる。
「え、なんか……ごめん?」
ハオウは2回頭を振ると、机の上に跳び移った。
身体をぎゅっと縮めて、尻尾を少し上げた。
すると、お腹側の穴……お尻?から、キラキラした石を出した。
よく見るとそれは、宝石だった。
赤と青の宝石が4つ。
わたしは宝石を何度も見たことがある。
教会の大人や貴族が、自慢気にたくさんつけていたから。
〜産の〜って言う宝石が、どうのこうのって話していたのを聞いたことがある。
いや、待って。
何でお尻から宝石?
もしかして、糞?
ユルルングルの糞が宝石なの!?
どう言う身体の作りをしているのか、非常に気になる。
魔物ってすごいんだね。
「えー……と、ありがとう?」
シュー
仕方ないなぁって言われた気がする。
ひと仕事終えたハオウが、またわたしの腕に戻ってくる。
ここが定位置になったみたい。
重くないから、いいんだけどね。
宝石は……とりあえず、しまっておこう。
いずれ、何かの役に立つかもしれないし。




