総評
「はい、はーい!ひとまず片付けをして帰りましょ!」
ミスティが空気を変えるように、パンッと手を合わせた。
「さて、ユフィーレちゃん。」
「はい!」
「今回の評価ですが……60点!容赦のなさと、的確に弱点をつくところが良かった点です。魔法の使い方も問題ないでしょう。ですが、これじゃあ、使える素材がほとんどありません。今回の目的は倒すことなので、これでもいいですが、素材はお金になります。せっかく倒すなら、素材を売れるようにしたいですね。と、言うわけで、総評でした!」
「はい!ありがとうございました!」
魔物討伐の道は、思っていたよりも険しかった。
そっか。
ただ倒すだけじゃダメなんだね。
倒した後のことも考えないといけない。
素材は、大事。
お金も大事。
奥が深いね。
褒めてもらったけど、少ししょんぼりする。
「次、また頑張ればいいさ。今日は初めてなんだから。」
アルに頭をポンポンされて慰めてもらったら、すぐに気分が浮上した。
わたしの気分は、扱いやすい。
「とりあえず、素材になるやつだけ回収して、後埋めといたっすよ!」
ノインとロシュアが、いつの間にか片付けをしてくれていたみたいだ。
「ユフィーレちゃんも、今度、解体方法覚えましょうか。これからも、魔物を狩ることがあるだろうし。」
「うん。やってみたい。難しい?」
「そうねぇ。難しいというより、力がいる作業かしら。よっぽどいいナイフじゃないと、切れないくらい硬い魔物もいるから。……あら?そう考えればまずは、体力づくりと身体づくりからね。」
「わかった。いっぱい食べて、いっぱい寝て、いっぱい運動する。」
「ええ。それが一番ね。」
「そうだな。焦らなくていいぞ?」
「うん。」
わたしはまだまだ成長中。
これから、おっきくなるもん。
だから、大丈夫!
「ほい、これ、戦利品。」
「おぉ……重っ……」
戦利品が入っている袋は、見た目よりも重かった。
倒れないように踏ん張っていると、ノインがもう一度持ってくれた。
「ははっ。部屋まで持ってってやるよ。これ、見た目よりも重いだろ?拡張の魔法がかかったアイテム袋で、見た目以上に詰め込めるが、重さは変わらないから驚くんだよなぁ。」
「アイテム袋……そんなものがあるんだ。」
「今度アイテム屋に連れて行ってやろうか?」
「ノイン、お前はユフィーレと出かけるの禁止。ユフィーレは俺が連れていく。今度出かける時、一緒に行こうな。結構、面白いぞ。」
「うん、行く!」
アイテム屋。
どんなところだろう?
次のお出かけを楽しみにしていよう。




