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聖女は逃げ出した  作者: 氷桜 零
第1章
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魔法訓練


闇ギルドのこと、国のこと、歴史のこと、いろいろな本を読んで、わからないところは質問して勉強した。

けど、勉強はそれだけじゃない。

魔法の訓練も、一つの勉強だ。


わたしが今使える魔法は、結界系、治癒系、身体強化系、転移の4種類。

ミスティが言うには、わたしは光属性だから、攻撃系、隠密系、阻害系、豊穣系、祝福系、浄化系など、いろいろな魔法が使えるだろうとのこと。


身を守る術はありすぎて困ることはないから、ミスティと一緒に魔法訓練をすることになった。

幸い、初歩の初歩である魔力操作は、調合で鍛えられている。

だからこれから練習するのは、実際に魔法を具現化すること。


でも困ったことに、光属性が使える人がギルド内には存在しない。

それどころか、大陸的に見てもほとんど確認されていない。

最悪、わたし1人の可能性すらある。


だから最終的には、わたし1人で魔法を極めていかないといけなくなる。

とっても難易度が高いと思ったけど、何となくこうすればできるみたいなのが頭に浮かぶ。


ひとまず、ミスティに水属性の魔法を見せてもらって、そこから光属性に変換することから始めていく。

なので今日の魔法訓練の先生は、ミスティだ。


このギルドで魔法を使えるのは、15人。

そもそも魔法を使える人はとっても少ない。

国のお抱え魔法師は、10人前後なんだって。

だからこのギルドにいる魔法師は、各国から見ても多い方なんだよ。


ギルドの建物は地上3階、地下5階の8階建てになっている。

今回、魔法訓練を行うのは、地下4階。

魔法防御力が高い素材で部屋を覆っているから、ある程度の魔法なら耐えられる場所とのこと。


ちなみに、地下5階には絶対に行っちゃダメだと、皆んなからキツく言われている。

だから、絶対に行かない。

約束は守らないとね。




「じゃあ、まずは基本から。〈水球〉〈水槍〉〈水壁〉」


ミスティが片手を前に突き出して、順番に詠唱し、的に向かって攻撃を放つ。


あれ?

わたし、詠唱してない。


「ミスティ。わたし、詠唱してないよ?」


「それができるのは、最高位魔法師のなかでもほんの一握り。この国だと1人しかできないって聞いたわ。だから、緊急時以外は詠唱した方がいいわね。もっと言うと、媒体なしで魔法は普通使えないんだけど……」


「媒体?」


「杖の場合が多いけど、装飾品にしてることもあるわ。装飾品だったら見つからないだろうから、媒体は気にしなくていいわ。媒体がいるってところだけ覚えておけばいいから。」


「わかった。そうする。」


わたしはミスティを真似て、片手を前に出した。


「〈光球〉〈光槍〉〈光壁〉」


よし!

しっかり的の中心に命中した。


「さすがね。じゃあ、次。」


こうして今日一日で、ミスティが使う魔法のほとんどをマスターすることができた。

ミスティにすごく褒められて、一日気分よく過ごした。






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やはり闇ギルドを光まみれに…
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