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聖女は逃げ出した  作者: 氷桜 零
第1章
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実践


ギルド地下での魔法訓練が順調にこなすことができたので、今度は実際に魔物相手にやってみることになった。


今日行くのは、低ランクから中ランクの魔物が出る岩場。

森は魔物以外の危険性があるので、却下となった。

岩場なら、岩に背中を守ってもらえるので、前だけ気にすればいい。


今日のメインはわたしの実践訓練なので、ミスティは少し離れたところで、見守ってくれている。

危険な時は助けてくれるけど、基本的にはわたし自身で切り抜けないといけない。

これくらいできないと、ギルド員として働けないからね。


ミスティが言っていた。

緊張感を持ちつつ、緊張しすぎて身体が強張らないように、適度に余裕を持つこと、って。


わたしは大きく深呼吸をして、いつも漏れ出てる魔力を魔力操作で体内に閉じ込める。

これで、魔物や動物に威圧感が伝わらない。


さあ、こ……


…………にょーーー!?!?


落ち着いて顔を上げた瞬間、凶悪な顔とご対面。

怖い顔が1、2、3……ろ、6!?


なんか、増えたにょーー!?!?


よ、よだれ……

お、美味しくないよぅ……

美味しくないからねぇ……


「敵と会ったらまずは落ち着いて、状況を確認すること!」


……はっ!

そうだ!

ミスティが言ってた。

落ち着いて……落ち着いて……

わたしは強い!

だから、落ち着けば、大丈夫!


「すー……はぁー……よし!できる!」


背後を取られないように、崖を背にする。


魔物は、キングベアとワイルドベアの群れ。

大きな身体だけど、スピードが速い。

牙と爪に注意!

毛は、弱い魔法や物理を跳ね返す強度がある。


狙うは……目!!

そして、口の中!


細く、鋭く、速く!


「〈光針〉!」


針千本、のーます!!


グオォォォォーーー


えっと、えっと……最後は……


そう!


「〈光のギロチン〉!」


「「「「何でぇぇぇぇ!?!?」」」」


ギロチンの形をした光の刃が、ベアたちの首に落ちる。


……あれ?

なんかさっき、聞き覚えのある声が、聞こえた気がする。

でも、気のせいだよね?

アルは今日、お仕事で外出するって言ってたし。


周りをキョロキョロと見渡すけど、変わったところは何もない。

遠くの方に、見守りのミスティがいるだけ。


気のせい、気のせい。


それにしても……よし!

初めて1人で魔物を倒せた!

しかも、中級!


わたしにだって、できた!


よーし!

どんどん、行くぞー!

おー……おおう?


にゃっ……にゃんで、こんなに出てくるのーー!?


ロックベア、レッドカウ、デッドスネーク、ビッグフォックス、キラーラビット……


何で、皆んな種類違うのに、わたしに寄ってくるの!?


「〈光線〉!〈光雷〉!〈光槍〉!!」


はぁ……はぁ……はぁ……

つ、疲れた……


でも、まだまだ沸いてくるぅ……


…………あ、魔力制御、オフ!!


体内に押し留めて循環させていた魔力を外に流す。

すると、思っていた通り。

さっと波が引くように、魔物たちが逃げていった。


納得したけど……なんだか納得いかず、口をへの字に曲げた。


はぁ……と、ため息をついて足元を見た時、つぶらな一対の目と目が合った。






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― 新着の感想 ―
魔力を一切のもれなく体内で循環させたので 美味しそうな獲物に見えたんだねw
お、使い魔になりそうなイキモノゲットだぜ?(笑)
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