[第11話]題名が思いつかない
[放課後]
「その人は誰なのかしら」
「おい、飯田説明してねぇのかよ」
『あ、えっと、橋本姫乃さんです』
「え、貴方があの橋本さんもなの?」
「だったら文句あっかよ」
「私には女性には見えないのだけれど」
「まぁここで話すと、クラスメイトにバレたらやべぇし移動しようぜ」
[優太の家]
「まぁ、つまり、なんていったらいいのかわからねぇけど…」
「そういえばあなた達の学校は、女子がズボンでも、男子がスカートでもいいのよね?男女差別をなくしたり新しい考え方を取り入れる目的で」
「そうだぜ、だから俺はスカートでもいいんだよ」
「でも、あなたが女子の制服である意味はあるのかしら。」
「俺は、別に女になりてぇわけでも心が女なわけでもねぇよ」
「じゃあ、何故?」
「俺の家はめちゃくちゃ貧乏で金が無いんだよ、それで、女子の制服のほうが男子の制服よりも安かったから、女子の制服にされただけだよ。でも、こんな喋り方のやつがスカート履いてたら不自然だろ?だから女になりきってんだよ」
「なるほど。あなた達の学校では、心が女性でもないのに、全員から女性と思われてる人がいるのね。その場合、トイレや体育の着替えの更衣室等はどうしているのかしら」
「トイレは男子専用でも、女子専用でもないトイレがあるんだよ。まぁいっつもそこは混んでる時に入るみたいな奴が多いけどよ。でも、学校のトイレには行かずに家のトイレを使ってるけどな」
「あと、俺は、体弱くてドクタースタップかかってるから体育できない。これは設定じゃなくてマジ」
「そうなのね。」
『え、ちょっと待って』
『話に全くついてけ無いんだけど』
『さくら冷静すぎるでしょ』
『俺、男子に告白したんだよ?』
「わかっているわ」
『何も思わないの』
「こんなに可愛いのだから仕方ないわ。橋本さん、いつもの喋り方で話してくれるかしら」
「うん」
『なんでそんなに高い声でんの、怖っ』
「もぉ!飯田君失礼だよぉ」
『男じゃないだろ…』
「じゃあ、今日はもぅ帰ってもいぃ?」
「いいわよ。優太も、早く柔道行きなさい」
『げっ!忘れてた』




