第22話意味のない戦闘
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
3人の姫と力の化身の男との戦闘
ハッキリ言って、分が悪い。確実に勝てないと断言してもいいレベルで分が悪い
一人一人が順番に大人しく戦うならば勝てる
が、そんなことをする訳もなく。順番に戦える遺物も所有していない
大人しく複数戦をする必要があるが、2対1でも勝てるか怪しいのに4対1
絶対に、確実に、運命的に、結果は分かり切っている
「・・・・・・」
だが、珀白の辞書に降伏の2文字はない
「・・・・・・」
剣だけでは手数が足りない。腕も足りない。足も足りない
体力も減っているし、西城の攻撃で腕も痛めている
しかもお腹が減って、集中力も落ちている
正攻法で戦ったら数十秒、いや、数分で負けるだろう
「・・・・・・」
そんな状況で、珀白は勝つ為の考えを巡らせる
一応、後先を考えず、相手の命を奪う手段は何度も頭に浮かんではいる
行ってはいけないし、やるつもりもない。己の命を燃やす方法でもあるからやりたくもない
その命を奪う手段を弱体化させ、命ありで、いや後遺症なく敵を地面に叩き付ける方法を模索する
己の命も燃やさずに行う為にも、模索し続ける
「・・・・・・・・お前ら、強くなってくれない?」
「はぁ?」「?」「馬鹿にされてますよ」「アガアア!!!」
前代未聞の言葉だった。西城がピキるレベルの言葉
「いやさぁ、俺が命削った攻撃したら、君ら死ぬのよ」
「冗談にしては面白くないですよ」
「冗談だったらいいんだけどね。おめぇらが防御に全振りしたとて、防御貫通の攻撃だからさ」
「んんんん!!」
顎が砕け、暴れている西城を横目に珀白が話を続ける
「命削った攻撃以外の行動だと、俺がボコボコにされるのよ」
「・・・それでいいのでは?あたくし達があなたを殴る。それで解決では?」
「まあ、殴られるのは別にいい。でも、それだと、面白味と、成長がない」
珀白は少し飽きた様子で話を続ける
「テルマ、西城を気絶させろ。それの後、お前らも帰れ。引き分けで終わらせよう」
「「「・・・」」」
「断るに決まってるだろ!!バカが!アホ!殴らせろ!!」
火の姫に顎を治して貰った魔力酔い状態の西城が叫ぶ
西城以外はそこはとなく、珀白の提案を受けたいと思っていそうだ
「・・・・・・・・ア!そうですね!それがいいです!!」
「!」
珀白が急に誰かから助言を受けた?ような反応をする
「逃げるわ」
「え?」「な」「愛しき人、暴れないで下さい。力負けしてるんですから」
珀白の姿が消える。そして、離れた場所に現れる
インシュブルを逃走に使用したみたいだ
「愛しき人、暴れすぎないで下さい。骨、折りますよ」
「珀白ーーーー!!!!」
「もう、暴れん坊なんですから」
唐突に始まった。意味のない戦闘は
始めた元凶の逃走で終わった
本当に意味がない、オチのない戦闘であった




