第20話一発殴る
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「会ってすぐにその力は悪手じゃない?」
「黙れ!」
オーバーザ・リミットを発動し続けて、逃げる珀白を追いかける西城
土を抉って定期的に投げてもいるが、一向に距離は縮まらない
身体能力が人から離れている西城ですらも追いつけない程の俊足
西城的には非常に恐ろしい人物だ。憧れてもいるが
「・・・・」
「よそ見か!?」
土を抉り、投げつける。それはバックジャンプで簡単に避けられる
「珀白!!!!」
「ブリザードエンチャント」
珀白は剣を手を当て、何かの唱えたと思うと、剣が氷に包まれる
「一発ぐらい殴らせろ!!」
「断るよ~実力で殴って貰って」
西城がその場に立った瞬間に火は降り注がず、風は静かになり、水はその場に留まる
「俺だけを見ておけ。周りは気にするな」
「はぁ!?何言ってんだ!気持ち悪いな」
西城の瞳には目の前のムカつく珀白しか映っていない
「・・・・・しかし、、それ素でやってるの?」
「何をッだ!!」
珀白に対して再度土を投げつける
「魔力強化。身体強化とも言うね」
「避けるな!」
ひらりと土を避けながら、珀白は話を続ける
「身体強化って基本的に感覚なんだよ。筋肉を動かすのと同じように」
「!!」
西城は珀白の元へと走る
「魔力も似た感じで動かすんだが、その合わせ技みたいなのが身体強化、魔力強化なんだよ」
珀白も同じように走り出す
「デメリットとして魔力酔いが起きやすくて、興奮しやすくなったり、熱を持ったりするんだよ」
「フン!」
土を投げる。避けられる
「でだ。そんなデメリットを起こさない、押さえる為に部分肉体強化というものが生み出されてな」
「おら!」
その辺に落ちていた木の棒を投げつける
「俺は今それを使っている。足の部分だけに」
「いて」
木の棒は華麗にキャッチされ、流れ作業のように投げ返される
「君は、、全身だね。なんで急にそんなことをできるようになったのか、、、」
「・・・強くなってるなら別に問題ないだろ」
西城もなんで使えているのかを多少疑問になったようだが
「お前を殴る為に神が与えたんだろ」
珀白を殴る為に、その思考を放棄した
「・・・・・怖いな~」
「部分強化だっけ?」
「・・・えぇ、、、」
西城は全身強化を行いながら、部分強化も発動した
ただ、本人にその自覚は無い。なんか体が軽くなった程度しかない
「違和感が凄いな、、普通は使えないはずなんだが、、、!!!」
ガキィン!!
そんな金属音が響く
「やりますね。フゥーー、、集中してやらないと、です」
「ハッハハハ!!防がせた!防いだぞ!!」
ただの拳での攻撃、近づいてただ殴っただけの一般的すぎる攻撃
それを珀白は避けずに剣で拳を受け止め、受け流した
その事実が西城を高揚させた。魔力酔いと共に
「・・・・・」
珀白が後ろへと倒れていた重心を前へと倒す
「もう一発殴る」
「!!」
踏み込み、拳を振るう
ただそれだけの行動が異様なまでに早く、速く、素早く、威力が高い
ガキィン!!ゴキィン!!バキィン!!
一発、二発、三発と拳を何度も振り下ろす
その度に嫌な金属音が響く
「フレイムエンチャント」
珀白の剣が火を纏う
「関係ないな!!!」
「!!」
ビキィン!!
珀白の体が衝撃によって大きく仰け反る
西城の手は、火によって火傷を負う
それを見て、西城は止まる
わけもなく。オーバーザ・リミットを再度発動する
色は緑色
「ップ、回復技ですか。こっちは舌を切ったというのに」
「全部ガードしてる奴には言われたくない」
「・・・周りの姫達に力を借りればいいのでは?」
「姫?」
西城はその言葉を聞いて、周りを見ない
一切見ない。目の前にいる珀白をジッと見つめている
「・・・やりすぎましたかね?煽りが強すぎた?いや、魔力酔いですかね?」
「煽り?」
「記憶飛んでる~」
殴り合いは続く。珀白が一発殴られるか、西城が倒れるまで
それか、西城達を邪魔する者が来るまで




