第19話炎vs風
「風よ。あたくしに支配されろ」
水流に守られし風の姫が暴風のドレスを纏う
「防御を」
「退かすよ」
水流に小さな穴が開く。疾風の如し身のこなしで風の姫は穴を通る
「ひぃ、、出て来たぁ」
心の熱すらも薪にくべた火の姫が立っていた
「乱」
「業火建造・暴風対策」
心の熱がくべても行動は変わらない。苛烈に攻撃は続けれる
「わたしに勝てると思ってるよーー」
「乱・乱」
暴風が乱れる。風がドンドンと速く、強く、火を空へと運び出す
「その、あれ」
「乱・乱・乱」
暴風は制御されているようには見えない
業火な壁は風圧により少しずつしぼんでいく
そして、業火な壁の中にいる火の姫の姿が見える
「乱舞」
「ぴぃ!」
一瞬の邂逅、その瞬間に火の姫の肌は暴れる風によって傷を付けられる
「暴れすぎてるよ~!!」
「!!!」
火の姫を守っている業火が範囲を広げ、厚みが増す
「ッチ!」
風の姫は舌打ちをする。硬めの防御だったのにも関わらず、更に硬くなっているのが非常に¨差¨を感じるからだ
『才能の差が酷いな』
「黙ってて」
遺物の声が聞こえるが、魔力で声を遮断する
「後10分!!」
水流の檻の中から声が聞こえる
(水流への攻撃も一切緩んでない。あたくしを一切負担になっていない、、)
「腹が立ちますわ」
風と火、その相性は不明。科学的に考えればわかるかも知れないが
火の姫の火は科学的におかしな点が数十個存在する為、科学では考えれない
風の姫の風は科学的におかしな点は数個程しか存在しない為、科学的には考えられる
魔法は科学から離れていればいる程¨強い¨
常識、理、から離れていればいる程¨強い¨
それが魔法界の常識である
「クゥ!」
そんなことを何度も何度も、戦う度に風の姫は実感している
「烈風烈火降臨」
「!!!」
熱風が風の姫を襲い、肌が軽く焼ける
「ッッッ!!」
「まだ本調子じゃないなぁ、、蘭子!!」
火の姫が心の熱を取り戻す。だが、業火の壁の中にまだ引きこもっている
「ボコった時の傷が痛むかぁ!?また焼いてやる!!」
「2度は焼かせない!!」
杖を強く握り、魔力を流し込む
「テンペスト!」
周辺の風を一点に、杖の先へと集め、放つ
「効く訳がなーーーい!!!この俺に!!」
「くぅ!」
焼かれた腹がズキズキと痛みだす。頭が焼かれた時の記憶を再生し始める
風は火の壁に阻まれる。杖に集めた風はドンドンと壁に撃ち込み続けるが
一切小さくならない、貫通もしない
「はぁ!はぁ!はぁ!」
ろくに溜めも作らずに大技を撃ったせいで、呼吸すらも怪しくなるほどに疲労がくる
「俺は本調子だ。でも、お前は本調子ではない。負ける訳がないよな?本調子同士でも俺の方が強いんだからさ」
「はぁ!はぁ!はぁ!」
蘭子の視界が揺らぎ始める。テンペストを発動し続けるのも限界だ
また¨敗北¨する
蘭子の頭にはそんなことでいっぱいだ
その時だった。乱入者が現れたのは
「珀白!!!!」
「ブリザードエンチャント」
「!?」
「!!」
珀白と西城がその場に乱入してきた
「一発ぐらい殴らせろ!!」
「断るよ~実力で殴って貰って」




