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第18話炎vs水風

西城が居なくなった、その場所で


炎を扱う狂乱姫


水を扱うゲートキーパー


風を扱う風乱姫


三者が睨み合いを続けていた


「・・・・」

「・・・・」

「・・・・」


三者にとって、西城がいなくなったことはありがたいことだ

攻撃に巻き込む心配がないから、火力や範囲の調節の必要が無くなったからだ

それと同時に、目の前にいる敵も同様の¨枷¨が外れていることも知っている


それ故の膠着


動いたら手痛い反撃を喰らう可能性が大いにある

その可能性を考え、三者は動くことはなかった




だが、一人の狂った姫はその膠着を良しとしなかった


「つまらん。相手の出方を見るのは」

「!!」「!?」

動かなければ殺害するっと言わんばかりの業火を風乱姫とゲートキーパーに放った

当たり前であることだが、二人は業火を防いだ。その場から動かずに


「ムカつくな。煽ってるだろ」

狂乱姫の足元がグツグツと熱される

「これじゃあ、バーベキューも出来ない火力だよ」

「軽い挑発だな。乗ってやる」

業火が地面目掛けて数十個降り注ぐ


砂煙と火、火の眩しさで一瞬だけ狂乱姫の姿を見逃す


「ああーー!ううぅーん!!」

風乱姫が地団駄を踏んだかと思えば、狂乱姫の姿が一切見えない、分からなくなる

「そち!協力!」

「えぇ~」

風乱姫がゲートキーパーに協力を申し出る


「狂い姫の恐ろしさをあたくしは知っている!」

「いいよ~」

風乱姫とゲートキーパーが近づいた瞬間に、両者に火球が飛んでくる

「水流よ」

「風よ!」

水と風の合わせ技で火球を弾くが

「何百個も飛んでくる!」

「えぇ?」

消えたことなどなかったかと思う程の空を覆う程の火が、火球が降り注ぐ


「開け。門よ。海へと帰ろう」

ゲートキーパーの近くに門が出現し、扉が開く

その扉の先は大量の水、いや、海水が存在していた

「海を消し飛ばせますか?」

飛んでくる火球にドンドンと海水が蒸発させられるが、それ以上の海水が門から溢れ出す


「・・・・・風姫、、これは、、なんだ?」

「単純な火球。ただただ相手を蹂躙する時に使ってるものです」

ゲートキーパーは少し恐怖が沸く。火球の数がドンドンと増えていることに気づき

「水が足りない」

「・・・氷は使えます?」

「水以外使えない」

「探知系のものは?」

「使える。でも、相手が濡れてないと意味無い」

風乱姫は状況を細かく整理しながら、思考を続ける


敵は狂った姫、火の姫、魔力や体力が尽きることは無く、姿すらも見えず

インシュブルの使用すらしていない。狂った強さを持っている怪物

その怪物相手に46戦45敗1勝している風乱姫は、勝利を手繰り寄せる為に思考を続ける


「切り札は?」

「ある。でも使えない」

「条件未達成ですか、、あたくしも使えないです。相手は使えますが、使わないでしょう」

切り札は三者共に使えない。使えないというべきか

「水はあと何分持ちます?」

「さぁ?相手の火力次第」

「道は見えました。ですが、勝利には至らない」

良くて引き分け、通常時で敗北、運が悪ければ重症


「賭け事は好きですか?」

「嫌い」

「あたくしもです」

風乱姫は杖を取り出し、強く握る


「風よ。あたくしに支配されろ」


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