会議をするもの達
変化はありません。誤字脱字へんなとこあったらお願いします
4月10日、午前9時。イリス連邦首都にある庁舎に、政治家、役所職員、軍人が集まり北の迷宮に対する対処を話し合っている。
人ゴミの中で還暦を迎えた男性に、人々が気づき左右に分かれ頭を下げる。
男性は、案内人に会議室へと案内される。
会議室は広く、冒険者、探索者、賞金稼ぎ、傭兵組合の代表が大勢集まっており、国家元首である紅山雪華が男性に視線を向ける。
先代国家元首が病により急死し、歴代最高の美貌と内政改革によって国家元首の席を勝ち取った緋山家の女傑。
「イリス連邦軍最高司令官、天城一二三殿が来たので、私から北の迷宮の対処と依頼を説明します」
雪華は、周囲を見渡し説明を始める。
「まず、対策ですが北の迷宮ならびに周辺の調査を徹底し、ある程度調べたら迷宮内小規模の拠点を作り迷宮の怪物を処理してください。
すでにリリス村に所属する冒険者ならびに村人が洞窟内に侵入し犠牲が出ているようですが、冒険者組合の方は冒険者の手綱をきちんと握っていてくださいね。
次に、皆さんに北の迷宮を中心として東西南北に支援目的の拠点造りの依頼を発注します。どの場所に拠点を造るかは、皆さんに決めてもらうとします」
雪華が話を終え、一二三が挙手する。
「雪華様、我々軍はすでにリリス村へ派遣しています。
今回の件、場所を選べるのでしたら一番過酷な北側でお願いします」
「わざわざ、過酷な場所を選ぶ理由はなんですか?
他にも、なにか?」
「誰もやらない場所を、先に選んだだけです。
迷宮資源を入手しても、研究以外使わず首都へ送ります。
代わりに迷宮資源ではない資源を送ってもらいたい」
「わかりました。他の皆様が何もなければ、北側は軍に頼みます」と誰も異を唱えず雪華が決定したことに、一二三が安堵する。
もしもの話、何らかの理由で迷宮の一時的な停止、完全な停止した場合、あらゆる迷宮資源で作られた物、力が失うリスクを一二三は危惧し迷宮の資源を使わない拠点を作らなければならないと考えていた。
そんな気持ちも知らず会議は進み、冒険者組合は南、探索者組合は東、その他は西に拠点を作る事に決まり、探索者組合の1人が挙手する。
「拠点依頼を受ける事は決まりました。
しかし、雪華様に聞きたい事があります」
「何でしょう」
「私達の探索者達の情報によれば、北の迷宮は昔に天然洞窟で採掘した影響により出た弱い鉱毒をそのままにし、地上の迷宮領域とそうでない所を分け、原生生物同士がナワバリをつくり迷宮の護衛にした。
まるで、防衛をするかのように。明らかに、他の迷宮とは違います。
ここにいるほとんどの探索者、賞金稼ぎ、傭兵組合は拠点を造り、村への被害が出ないよう迷宮内から出た怪物や原生生物、迷宮周辺の原生生物を狩り迷宮の情報を集め迷宮に挑み、迷宮資源を集めるつもりです。
貴女方は、どう対処するつもりですか?」
「我々は、冒険者組合と共に拠点を造り次第迷宮へ挑み迷宮資源を確保する方針です」と答える雪華に、一二三は口を出す。
「我々の中に軍を入れないでください、雪華様。
雪華様が定めた法により、軍は戦力低下。
人材不足ですので、探索者その他の組合と同じ方針でいきます。
迷宮に対し、情報なく挑むのは自殺行為。
もし、挑むのであれば我々は協力しません」と一二三は答える。
雪華は唇を噛み締める。
「わかりました。迷宮に挑む件は、迷宮の情報を集めた後に挑みます。
それでは拠点の依頼の件、お願いします」




