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ボールドウィン・ストライカー  作者: 三重野 創


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petボトル

「それ、ボルのアイデアが採用されたんですってね」

 リーナが北伊勢競技場で幼馴染みを呼び止める。


「うん。ダックスフントの形をしたpetボトルだよ」

 筒の部分がダックスフントの胴体を模している。


「脚も付いてるから横置きも出来るのね」

 水筒はこのスタイルだが、コンビニのはスペースの関係上、無足である。


「サッカーだから、足は付けときたいじゃん?」

 ダックスフットボール。


「胴が長いものなら、他にも作れそうね」

 別に、キリンの首だけや、タンクローリー車の形状でもよい。


「頭を押すと中身が出てくるのね!」

 口を付けなくても良い。運動部で飲料の飲み回しなど気にする者はいないが、プロミネンス禍以降、配慮されるようになった。


「うん。だからリーナも飲んでいいよ」

(そんなのわたしに遠慮することないのに)


「あなたね。いくら好きだからって、運動中にマミーとはね!」

 予想外の味わいが口中に広がり、むせるリーナ。ちなみに、マミーのパッケージに描かれているうさぎの名前は、ピョコリーナという。


「僕はこれで育ったんだよ。整腸作用もあるしさ」

 身長の成長作用も欲しいところだ。


 ボルの食生活が結果に結びついていることに、栄養士も認めざるを得なかった。

「食べたくないものを無理して食べるほうが、よっぽど理想の健康生活から離れると思うよ」

 腹が空いているから食べる分にはまだいい。腹が減っていないのに目の前にあるからというだけでダラダラと食べるのは、ゴールネットから遠のくことになるだろう。


「その通りね!」

(子供が好き嫌いの屁理屈を捏ねているようにも聞こえるけど・・・)


「リーナも結構食べたいもの食べてない?」

 三重野作品では、少食キャラがほぼ出てこない。


「ショートケーキを食べたほうが、絶対にいい演技が出来るわ!」

 ショートケーキは日の丸に似ているので、ノボルも試合前に食べて験を担ぐ。







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