刃
021
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
これを激しい銃撃の嵐と常人は言うのか。
ワシにはこんな銃撃止まって見えるわい。
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン
「全弾弾かれています」
「マシンガンでも無駄かよ化け物爺」
この『剣聖』相手に銃なんて美しさ、儚さがないものを使うな。
シュパン
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「組長!!」
「もういい。手榴弾を使え!!」
「はい!!オラァ!!」
手榴弾か?
品のない道具を・・・・・・
シュパンシュパンシュパン
「信管の部分を切断された!?あれじゃあ爆発しないぞ」
「どけぃ!!ロケットランチャーで身体ごと吹き飛ばしてやる」
ふん。最終兵器がそれか。
ヤクザも地に落ちたものだな。
刀を使え。刃の美しき、古き良き刀を。
「死ねぇ化け物がぁー!!」
ピシュルシュル~
シュパン
ドガーン!!!!
「ロケット弾を両断しやがった!?」
「浜田組。組長。浜田流言だな」
「ひぃぃ」
「死を恐れるな。痛みなど一瞬。気づいた時にはあの世行きよ。
ワシの刃を見よ。この透き通った刃をな」
「助けて下さいぃ」
「ヤクザが命乞いか。醜い。死ね」
シュパン
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「組長。組長。組長―!!」
「お前達もヤクザの端くれならば、親の仇を取ったらどうだ?」
「ちくしょー皆行くぞ。死ねー!!!!」
そうだ最初から刀を抜け。銃など使うな。
「だが剣筋がなっとらん」
シュパンシュパンシュパンシュパンシュパンシュパン
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ワシの渇望を止めれる者はおらんのか。
渇く。
ワシのこの刀がこの「新月」が血を求めて止まない。
誰ぞワシの覇道を打ち砕いてみせよ。
「またですね。今度は日本の浜田組が壊滅です」
最近巷を騒がせている。
謎の世界のマフィア・ヤクザの壊滅事件。
全て一人の人物が行っている所業らしい。
「見せて見せて~。この死体のところアップして。どアップ
うおー!!凄い切り口!!達人技だね!!」
「わかるんですか?楓さん」
「私を誰だと思っているの?私は剣の達人。KILLBLOOD様よ」
楓さんは歌舞伎俳優の如く大見得を切った。
そんな楓さんを気にせず「QA」を操作する。
今の時代は新聞より電子タブレットだ。ネットワークだ。
その日のニュースがすぐにわかる。手に入る。
時代って奴だ。進化したね~。
ネットワーク社会最高!!万歳!!
「無視するな~正一。あむ」
ガブッ!!
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
楓さんの本気の吸血。
あむ。じゃないよ。可愛くないよ。痛いよ。
「ギャーギャーギャー」
僕は為す術もなく楓さんに血を吸われ続けた。
開校記念日で学校が休みの楓さんのテンションは高かった。
僕のブラッド・ドレインも。
吸血だ格好をつけて言ってみたかっただけだ。
カランカラン
「いらっしゃいませ。処刑のご依頼ですね」
「そうどす」
「どうぞこちらに」
僕と楓さんの前にってか、
応対椅子に最初から座っていた僕達の前に、
和服姿の美女が腰をかけた。
黒髪のショートカット。髪にはかんざし。
THE 京都!!
楓さんの次に好みのタイプ。
決して僕はロリコンではないぞ。女子高生はセーフだろ?アウト?
「うちは 柳生小春 いいますねん。よろしゅう」
小春さんが丁寧に頭を下げる。
京都弁の女子ってなんかいいよね。
「僕は神谷処刑事務所のエース。須藤正一です」
胸ポケットの名刺入れから名刺を差し出した。
完全に紳士モードの僕だ。
「エースは私でしょー。正一~」
僕の格好をつけるところだ。邪魔をしないでいただきたい。
抱き付かれて後頭部にあなたの胸が当たって気持ちいいですが。
「正一はんどすか。よろしゅう」
「で、どんなご依頼でしょうか?どんな依頼でも迅速に確実に処刑しますよ」
「ほなこの写真を見ておくれやす」
「どれどれ?」
僕は伊達眼鏡を装着して写真を確認した。
高齢の老人だ。白髪。
だが筋肉質の身体をしていて。
背中に龍の刺青と美しい日本刀を手に持っている。
「柳生村正いいますねん。うちのおじいちゃんに当たる人どす」
「あ!?正一。正一」
「楓さん。今は小春さんとの依頼調停中です。しばしお待ちを」
「そのおじいちゃん。私の剣の師匠だよ!!」
「なんどすねん」




