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KILL BLOOD  作者: ユート・ロビンソン
依頼No.52 爆女
17/35

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018


「スティシー・ラヴは黒で決定ですね。須藤さん」

魔夜さんはFN P90を自宅かな(?)に転送して

僕に振り返りながら言って来た。

「確かにダークソウルズを生み出していましたけど、

どうもいつもの犯罪者とは何かが違うような気がしたんです」

「何がですか?」

「「QA」を返して下さい。もうデータ解析が出ているはずです」

僕は奪われていた「QA」を魔夜さんから受け取る。

そして「QA」を操作した。

「これを見て下さい」

僕は画像を表示させる。

「いつの間に。そんなデータを。ただの童貞じゃなかったんですね」

「・・・・・・ごほん。「QA」は

スキャンしたもののデータを瞬時に永続的に解析を始めます」

魔夜さんからの童貞発言はさすがに効いたけど、僕の解析は続く。

がんばれ僕。自信を失うな。

「ここです。この動画を見て下さい」

僕はスティシー・ラヴの喉元をアップにする。

「彼女自体からはダークソウルの反応は出ていませんでした。

が、彼女がある発言を僕達にした時に急速にダークソウルの反応は。

喉元から膨れ上がり始めました」

「それがなにか?」

「普通犯罪者はダークソウルに侵されると全身からダークソウルの反応が出ます。

ですが彼女からは一切ダークソウルの反応が出ていなかったんです。

彼女の証言のように第三者によって意図的にダークソウルを

喉に埋め込まれていたと僕なりに考えだしました」

「QA」による解析と僕自身の考えで導いた一つの答えだ。


「彼女は白です」



日と場面は変わって。


「NEO東京ドーム スティシー・ラヴ控室」


「スティシー。あなたの歌を全世界の人々は待っているのよ」

「だけど、私の歌は大量の人達を殺したのよ、私も犯罪者と一緒。

私は悪魔になってしまったのよ」

私は大粒の涙をこぼす。

「泣かないでスティシー。あなたは本物のスター。あれはただの事故よ」

「マスコミにも隠して五万人の大量失踪者が出たってことになっているじゃない」

「大丈夫。大丈夫だから。スティシー」

私のマネージャー。キャサリン立花。

ロサンゼルスのライブで唯一生き残った人間であり。生き証人。

キャサリンは優しく私を後ろから抱きしめる。

「大丈夫。大丈夫よ。スティシー」

不思議とその声は私を安心させた。


今日で私の全世界ツアーライブも終わる。

このラストライブで私は・・・・・・


真紅のドレスを纏い私は舞台に上がった。

「NEO東京ドーム」の中心に作られた巨大な舞台。

数多のスポットライトに照らされて

私は観客の視線にさらされる。

「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「NEO東京ドーム」を割るような大歓声。

今日のライブは七万人の観客動員数を記録した。

七万人の大歓声。

「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

私は設置されているマイクのところへ向かう。

そしてマイクのところで最後の歌を歌い・・・・・・


バン!!


私の眼前でマイクが弾き飛ばされた。

何!?

「スティシー・ラヴ。あなたはまだ歌っちゃいけない!!」

「須藤さん!?」

「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

大ブーイングに包まれる。

僕はマイクを左手に右手に銃を構えていた。

「誰だよ。あいつ。死ねー。童貞顔。早く歌ってスティシー!!」


童貞顔って言ったの誰だよ!!!


「僕は処刑人 須藤正一です」

僕はマイクでそう言った。七万人相手にだ。

「誰だよー。死ねー。童貞野郎。逃げてスティシー!!」


だから童貞野郎って言っているの誰だ!!!


僕は気にせず続ける。

「スティシーさん。あなたの喉にはダークソウルの爆弾が埋め込まれている」

「ダークソウルの爆弾!?」

会場がどよめきに包まれた。

「僕達はそれを解除しに来ました」

「ちょっと何よ。あんた」

オカマがオネェ走りで舞台に上がってきた。

「私のマネージャー。キャサリン立花です」

「処刑人なんて言っちゃってただの狂信的なファンじゃないの」

「僕達が処刑しに来たのはあなたです。キャサリン立花いやダークソウルズ!!」

「な、何よどういうことよ」


「こういうことよ!!」

空中から楓さんが飛び降りて登場した。

楓さんは空中で怨月を鞘から抜き、

まずキャサリン立花を一直線に斬り裂き、

スティシー・ラヴの喉元を斬り裂いた。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

キャサリン立花は悲鳴をあげて前のめりに倒れた。

スティシー・ラヴも舞台の上で倒れた。


「KILLBLOODだー!!!!」

観客の一人が叫んだ。

「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

それに連動するかのように七万人の観客が湧く。

僕の時と大違いだ。

Sランクの処刑人。女子高生・処刑人。

それだけでこの知名度の差。

現実は非情であった。頑張れ僕。


スティシー・ラヴの喉元の傷から

大量のダークソウルが漏れ出した。

黒くうごめくそのエネルギーは、瞬く間に巨大な影となり、

巨大な棍棒を持つ巨大ダークソウルズになった。

5mクラスだ。見たことないデカさのダークソウルズ。


「あとちょっとで七万人の魂が解放されたのにねぇ」

キャサリン立花が不自然な体勢で起き上がる。

あれだけの斬撃を受けて死なないとは、

さすがダークソウルズだよ。

「あの『お方』のご命令よ。大量殺戮確実に遂行するわよ」

キャサリン立花は黒い煙を身体から発して

「白いダークソウルズ」と化した。


巨大なダークソウルズと白いダークソウルズ。

こいつらがスティシー・ラヴを大量殺戮犯に仕立て上げた元凶。


僕は楓さんにマイクを投げた。

楓さんはマイクをキャッチしこう言った。

「デカイのと白いのどっちをる?」

「僕は白いのをります」

「オッケー☆私はこのデカブツをるね」


僕はスティシー・ラヴに近づき、

喉元の傷を確認した。

喉元の傷は本当に浅かった。

喉元のダークソウルを全て体外に出す為の斬撃。

血が一滴も出ていなかった。

流石楓さん。妙技だぜ。

僕は回復魔法「ヒーリング」でその傷を塞いだ。


「す、須藤さん?」

「スティシーさん。この大舞台、少しお借りしますよ。離れていて下さい」

「はい!!」

スティシー・ラヴは一度舞台を離れる。


「楓さん。大舞台です。いつもの決め台詞でり始めましょう」

背中越しの楓さんに僕は言った。

「オッケー。みんなー。聞いてねー♡」

観客が全員静かになる。


「依頼は確実に迅速に遂行がモットー。KILLBLOOD あなたのお命頂きます☆」

私はマイクをぶん投げ怨月を上段に構えた。


「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


「さぁ処刑の時間だよ☆」

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