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⑦不吉な予言 1899年12月24日 夜10時

マリアンヌが話し終えると、暖炉のそばでうつらうつらしていた影が、ソファからずり落ちた。

先ほどから話に混ざらずに、一人酒を飲んでいたビルの狩仲間だ。

ビルはそれを見ると、指を鳴らして執事を呼んだ。


ビル「そこの耄碌爺を、寝床へ運んでやれ。」


執事は彼に肩を貸した。


ビルの狩仲間「う、うーん…、ここで道化は退場、か。ごきげんよう、親愛なる、吹雪で呪われた屋敷に閉じ込められた可哀想なみなさん!もし、この中に人狼が交じっていたら、今夜誰が死ぬのじゃろう……ハッハッハ…怖い、怖い!では、また明日。」


彼が食卓から去ると、ショーンが忌々し気につぶやいた。


ショーン「おやまあ、ずいぶん不吉な冗談を言うご仁だ。それに彼はずいぶん酒臭かったじゃないか!」


クリス「それでも話の一部には筋が通っている。」


ビル「この吹雪の夜でも、満月の輪郭がはっきりとわかる・・・明日の朝まで。」


フランク「もしもこの中に、人狼が居たとしたら?嘘の匂いを嗅ぎ分けられると思うかい?」


マリアンヌ「止めてフランク。人狼の嘘を見破ってしまったら、男たちはただ殺されるだけだわ。」


身震いするマリアンヌ達を、呪われた館のかつての主の肖像画が、静かに見下ろしていた。


ショーン「ふん、こんな吹雪の夜には、風の音すら人狼の唸り声に聞こえるものだ。まったく、くだらんね!」


ニック「そうかい、ショーン?彼らは常に近くにいるのかもしれないぜ。」


フレディは美しいカフスボタンを光らせて、手を組んだ。


フレディ「ククク、人狼の殺し方ァ…俺ァ知ってるぜェ。」


マリアンヌはすがる様な、希望に満ちた目でフレディを見た。

しかし、心霊研究家のニックは、溜息交じりにこう言った。


ニック「フレディ、彼女に希望を持たせるのは残酷だ。君に一体、何ができる?」


ビル「なるほど、フレディ、あんたは準備が出来ているようじゃ。」


フレディは手負いの狼のように、低く唸った。

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