第二十四話~針が導く先【後編】
夏の飲み物は・・・ホット?アイス?
ホット派~アルマ・シリウス
アイス派~クレメンス・ボンド
アイス派~ロジェ・タリス
ホット派~ノウマン・アント
アイス派~アガト・リン
アイス派~イリス・フェイト
アイス派~カロリーナ・ジェニー
アイス派~ルスノア・ククル
アイス派~グルーナ・サヴィー
アイス派~リリ・プリムロス
ホット派~ピーター・ハラルド
エレベーターの扉を開き留めて、逃げ道を確保した状態で外に出る、イリス。
「・・・人の気配が全く感じられませんけど、大丈夫なんですか?」
一人前に出たノウマンは、日常時の記憶を思い出しながら、空間を見渡す。
「罠を仕掛けた形跡は、見当たらない…物を動かした形跡も、一切無い…」
「怪しい点は何も無い。ただ一点、人が誰も居ないことを除けば・・・」
少し気を抜いたタリスが、エレベーター後方の階段がある方向に目を向ける。
「ノウマン…そのまま振り返らず、ゆっくりと戻って下さい」
タリスの鬼気迫る声色を聞き、気を引き締め直す。
「・・・何を見た?」
「階段の防火扉が閉まっています。今、我々は、この空間に閉じ込められている可能性が…」
「…無味無臭の霧毒」
振り返ったノウマンは、覚悟を決めた表情で、階段の防火扉に近づいて行く。
「あ、ばか!何を・・・」
毒を警戒して、口元を服で覆い隠す、タリス。
「・・・」
状況を察知して、無言でエレベーターに戻る、イリス。
防火扉に触れる。
「・・・閉まっている」
「あれ?その扉…たしか内鍵だった気が…」
「こちらの空間ではなく、階段の方から鍵を掛けた…それが何か?」
「毒を仕掛けた状態で、階段を上るとは考えられない」
「こちら側の鍵穴から鍵を掛けた可能性は?」
「鍵の保管場所は、限られた者しか知らない。部外者である第二班が、知るはずない」
「第二班の情報収集能力があれば…可能なのでは?」
「・・・もう一つ」
窓に向かい歩き出す。
【パリンッ】
ノウマンは、近くの植木鉢を手に持ち、外を眺められる窓を割った。
「これで…解決しました」
音に驚いた表情を戻して、服で覆っていた口元をさらけ出す。
「とりあえず…室長を呼びましょう…」
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爆破時刻に戻り~
【ボンッ‼】
燃え上がった炎と共に、噴出した白煙が、窓を突き破った。
「止め‼」
バリケードに身を潜め、降りかかるガラス片から身を守る、リリ。
「・・・上階で爆発?」
空を見上げるリリに、後方で指揮を執っていたサヴィーが近づいて来る。
「時間切れ・・・か」
「はい?」
リリが視線を落とすと、第二班が消えた玄関フロアの奥に、葉巻を銜えたハラルドの姿があった。
「構え・・・」
「待て!私が行く…」
バリケードを跳び越えたサヴィーは、丸腰の状態で、ハラルドに近づいて行く。
歩みを進めて、バリケードと玄関ホールの中間で対峙する二人…
「サヴィー・・・私は・・・自首がしたい」




