第二十五話~迷走の果てに【前編】
バスタオルは毎日・・・洗う?洗わない?
洗う派~アルマ・シリウス
洗う派~クレメンス・ボンド
洗う派~ロジェ・タリス
洗う派~ノウマン・アント
洗わない派~アガト・リン
洗わない派~イリス・フェイト
洗う派~カロリーナ・ジェニー
洗わない派~ルスノア・ククル
洗わない派~グルーナ・サヴィー
洗う派~リリ・プリムロス
洗う派~ピーター・ハラルド
「お久しぶりです…ハラルド先輩」
ハラルドは、葉巻を手から落として、火を踏み潰す。
「先輩と呼ばれたのは初めてだな…サヴィー総督」
「礼儀を知らない未熟者のままでは、総督の責は務まりませんから…」
表情を緩ませて、銜えていた煙草に火を点ける、サヴィー。
「顔を合わせるのは…パトリオットポールの掃討作戦以来かな?」
手の平を差し出して、サヴィーに煙草を要求する。
箱から煙草を一本取り出して、ハラルドに手渡す。
「あの時は、もう二度と会うことは無いと思っていました…」
「総督の居場所は、最上級機密情報だからな…引きずる出すのには苦労した」
「私に会うために、わざわざ事件を起こしたと?」
「そう…ではない…」
言葉に詰まるハラルドは、胸元のポケットにゆっくりと手を伸ばす。
手を掲げて、後ろで待機するリリに静止を促す。
「…待て!」
ポケットからそっと引き出されたハラルドの手には、拳銃が握られていた。
一度、手の平に拳銃を置き、サヴィーに優しく放り投げる。
「…殺せ」
「はい?」
「捕われても自供する話は無いが、この老体、長期の拷問には耐えられない」
「ならばいっその事、友の手で散るのも悪くないと思い、自首をした」
「随分と、自分勝手な判断ですね?」
「第二班を捨て駒にした事が、許せないか?」
引き金に手を掛け、銃口をハラルドに向ける。
「最後に…クレメンス・ボンドに伝言はありますか?」
「・・・・・・」
無言で微笑み、サヴィーを見つめたまま、発射の時を待つ。
【パンッ】
硝煙を上げる銃。
サヴィーが放った銃弾は、ハラルドの太股に命中していた。
仁王立ちのまま、痛みに耐え、表情を一切変えない、ハラルド。
「・・・殺れ・・・殺れ‼」
【パン】
再び放たれた銃弾が、ハラルドの太股に開いた銃痕を通り、体内に残っていた一発目の銃弾に当たった。
太股を貫通して飛び出した弾二発と、激痛が迸る脚の血が、地面に落ちる。
「・・・情報処理班は、殺戮集団では無い」
「どの口が・・・」
痛みに耐えられなくなったハラルドは、足を押さえて、地面に倒れ込む。
「傷の手当を…」
サヴィーの合図に、盾を持った第五班がハラルドを取り囲む。
特殊な器具でハラルドを拘束する、リリ。
「何がしたかったんですかね…」
「我々の目的は達せられた・・・」
そう言い残して、全身を拘束されたハラルドは気絶した。
「リリ、玄関に居た第二班の生き残りは?」
「そ、それが…第五班、ハラルドの動向に気を取られていて…」
「…逃げたの?」
銜えていた煙草を口から落として、ハラルドを運ぶリリを睨みつける。
「か、必ず!捕らえます。まずは、逃げた第二班員の足取りを・・・」
「追わなくて良い。それより、近くの取り調べが出来る場所に、ハラルドの身柄を移送して」
「第一班の拠点ではなく…ですか?」
地面に落とした吸いかけの煙草を見つめて、ため息をつく。
「情報が漏れた拠点を、使い続けるわけ無いでしょ?」
「申し訳…ございません…」
肩を震わせ、動向を開きいて怯える、リリ。
「第三班は?」
「おそらく…まだ建物に…」
「第三班が建物から出てき次第、第五班は、クレメンス・ボンドを拘束する…」




